春吉省吾の「独り言」

「文字を読まなくなった」この時代、わざわざ「超」長編に拘らなくてもいいと友は言う。しかし複雑な登場人物が紡ぐ「長編小説」を楽しむ心の余裕と、真の教養が今の日本人には必要です。

春吉省吾

「風浪の果てに」~最後の校閲と事実認識~ 

「風浪の果てに」を脱稿してから、2月の13日まで、およそ2ヶ月ほど、最後の校閲と校正に朝から晩まで充てました。神経のすり減る作業でした。 13日が、直しのリミットで、遅れると予定通りに仕上がりませんという印刷屋さんの「叫び」もあり、待ったなしでした。 今回も、手許に仕上がって来た本を前に、暫くは開きたくないという不思議な気持になるはずです。 上梓を前にいろんな疑問にお答えしておきたいと思います。( […]

「風浪の果てに」あとがきから

【 あとがき 】 平成28年の12月26日の早朝、長編「風浪の果てに」を脱稿いたしました。不覚にも鼻水と涙が止まらずに「自分で書いたものに自分で泣いてどうする」と思ったものです。 私のこれまでの作品は日本の作家の誰とも違って、全て超長編書き下ろしですから、脱稿して形にならないと、それまでの努力は一切酬われずに埋もれてしまいます。それ故に、脱稿した瞬間には「今ここで死んでもいい」というような大きな感 […]
「風浪の果てに」絶賛発売中!!

「風浪の果てに」絶賛発売中!!

主人公沼崎吉五郎は、獄中の吉田松陰から「留魂録」を託され、十六年七ヶ月もの間「留魂録」を守り通し、松下村塾門下生・野村靖に手渡した人物である。しかし吉五郎は、そんな「歴史」の枠に収まらない、自在な生き方を貫いた。新門辰五郎、堀達之助、細谷銑十郎などの男達、京や芳、真沙などの女達。作中全てに「生身の人間」の息遣いが、いきいきとあなたに迫る。

「吾妻鏡」と伊達郡国見町 「阿津賀志山の合戦」~中世最大の戦い~  VOL.17

国見町太田町長様と          酷暑の中案内いただいた大栗さん。右奥は阿津賀志山   土塁の断面図・左が鎌倉軍、右が奥州軍 阿津賀志山土塁跡と中央の阿津賀志山  土塁の上から国見・藤田を望む。右に藤田城跡・源宗山、源頼朝が本陣を置いたとされる 藤原泰衡の首桶に残っていた蓮の種が平成10年に開花。国見町では平泉から平成21年に貰い受け育てている。 旧奥州道中 国見峠長坂跡 石名坂で敗死した佐藤 […]

「人を殺す」ということ ~「風浪の果てに」の執筆の裏話~

「風浪の果てに」という長編時代小説を書き始めて、大分たちます。当初に全体のプロットを作って書くのですが、細部に亘っては、書きながら変わってくるというのが、このところの執筆スタイルです。ガチッと枠を固めてしまうと、文章にゆとりがなくなってしまう気がするからです。 その時々の「ゆらぎ」のようなものをゆっくりと掬い上げ文字にしたいと思っています。 長編ともなると多くの人物が登場し、死んでいくことになりま […]

「春のみなも」と「経営の嘘」の内輪話

「物書き」春吉省吾には拘りがあります。つい最近までデザイナー・イベント設計などを生業としていたことから、本文の物語性というだけでなく、表紙や装丁、キャッチコピーや、目次前に記載した和歌や古文書などの引用は、物語に、より深みを与えたいという明確な意図をもって自分自身で作り上げます。 ご存じのように「春のみなも」の上下には、古今和歌集から1首、金槐和歌集から3首、上下巻に2首ずつ掲載しています。この4 […]

「月桂樹」のこと

私の散歩・ジョギングコースに月桂樹の木が纏まって10数本程植えられている所があります。行き止まりなのでそれを気に掛ける人は殆どいません。時々、綺麗な一枚を、お守り代わりに頂いてきます。近くに木犀(モクセイ)の木もあります。 今回はこの月桂樹を話題にして記載いたします。 月桂樹とはギリシャ神話では太陽神アポロンの霊木とされていて、競技の優勝者に与えられ、月桂樹は勝利の冠として使われます。 明治時代に […]

定点観測 2016.4.7

毎年この時期に、全く同じアングルで撮影し続けてきた場所があります。 今年もその写真をアップします。新宿の高層ビル群と満開の桜の構図です。 実は数年前にソメイヨシノの樹齢は60年と聞きかじりました。 以下、孫引きの細切れ知識をまとめてみると、旧上駒込村染井(現東京都豊島区駒込)で、大島桜江戸彼岸桜を交配させて誕生したのが最有力な説とされています。万葉集などの題材にもなっている自生種などとくらべると、 […]

「夏の熾火」から「秋の遠音」

あけましておめでとうございます。 平成28年新年、皆様の今年一年が幸多かれとお祈り申し上げます。 11月の11日に最後のブログをアップして以降、今日まですべての予定を無事終了し、風邪も引かずに過ごすことが出来ました。いゃあ、ブログも書けないほどに忙しい毎日でした。 「夏の熾火」の上梓をはじめ、講演会や、取材、そして多くの忘年会。体調維持が出来たのも、弓道や居合の日頃の稽古によるものだと思っています […]
「秋の遠音」執筆中

「秋の遠音」執筆中

陸奥国下手渡(月舘・川俣・飯野・霊山)と筑後国三池(大牟田市)その隔たり、およそ三百七十里。主人公は奧州下手渡藩・筑後三池藩藩主立花種恭(たねゆき)と吉村春明の二人。弱小藩故に、 時勢を読まないと、忽ち藩そのものが危機に陥る。家臣と家族、領民にとってどうすれば最善の策なのか、悩み考え乍ら、遂に激動の幕末、明治維新を迎える。長編時代小説「四季四部作」最後の「秋の遠音」。

「夏の熾火」一般流通市場へ

些細なトラブルがあって一般流通市場へ出回るのが遅くなりました。 11月6日の金曜から、倉庫にある新刊「夏の熾火」のチェックの後、段ボール梱包、運搬作業をしていました。 「本は重い!!」 そして腰の痛さを我慢して、翌日の土曜日の朝は、江戸川スポーツセンターに行き、4時間半ほど立ちっぱなしでした。 というのも、東京では、年一回「七段・六段の全日本剣道連盟の審査会」がひらかれ、その見学に行って参りました […]

「夏の熾火」の新聞記事とお寄せ頂いた励ましのお便り

11月1日から、正式に「夏の熾火」が発売される予定ですが、流通の滞りで未だ上手く市場に出回らないかもしれません。その際は、弊社ノーク販売の「ネットショップ」からお求めください。http://nork-hanbai.net/ 弱小出版社ゆえなかなか思うに任せませんが、よろしくお願い致します。 添付したPDFは「夏の熾火」の新聞記事と、寄せられた激励のお名前の一部を記載いたしました。 一枚は、地元紀州 […]
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