「夏の熾火」一般流通市場へ

居合1居合2居合3

些細なトラブルがあって一般流通市場へ出回るのが遅くなりました。
11月6日の金曜から、倉庫にある新刊「夏の熾火」のチェックの後、段ボール梱包、運搬作業をしていました。
「本は重い!!」
そして腰の痛さを我慢して、翌日の土曜日の朝は、江戸川スポーツセンターに行き、4時間半ほど立ちっぱなしでした。
というのも、東京では、年一回「七段・六段の全日本剣道連盟の審査会」がひらかれ、その見学に行って参りました。
その後、帰ってからも深夜までチェック作業と梱包をして、この週末、日曜日は、いやはや大変でした。

7日、土曜日には、誘われた展示会に行く予定でしたが、残念ながら行けませんでした。
「ごめんなさい」
何しろ、取材、執筆、PR、梱包作業まで一人でこなす、世界で一つの「出版社」ですから、少し予定が狂うと、そのしわ寄せが大変です。まあ、これもまた乗り越える試練です。
動きながら、肉体労働をし、「物語の筋立て」や「思考の錬磨」(といえばかっこいいですが、雑念の堂々めぐり)をするのも気分転換の時間と考えています。

居合は、来年の秋に六段の受審資格を得られますが、それに備えて見学をしておこうと急遽思い立ち、審査会場に出かけました。会場の都合で、遠くからしか受審者達の演武を拝見できませんでしたが、大変参考になりました。
来年この場所に立って私が受審するとしたら、どのような「演武」が出来るか、またどのようにすべきかを思いながらしっかり観察して参りました。
それにしても、ここ二週間、疲れました。
本日11月10日、「夏の熾火」流通へ。
今日は、一般の書店から「いつ発売ですか」という問い合わせの電話が数本きました。
失礼いたしました。
何はともあれ、多少遅れましたが、これて何とかアマゾンをはじめとするネットショップにも出回るでしょう。書店には大きな書店しか配本はされないでしょうが……。
手に入らない場合は、弊社のネットショップが便利です。http://nork-hanbai.net/

ところで「夏の熾火」の三人の主人公、吉見台右衛門経武(順正)、葛西薗右衛門友利、和佐大八郎範遠や、好敵手、尾州竹林派、星野勘左衛門茂則など、三十三間堂で一昼夜、射越を競った天才達は低い台の上に安座して一万本の射を射るのです。大八郎に至っては、総矢数13,053本を射て、8,133本を射通したのですが、筋力、骨法、その基になる「腰」の強さは、尋常ではありません。
私も、段ボール梱包作業、荷下ろし、事務所の掃除、買い出しはもとより、誰よりも長時間机に座っています。居合も弓道も、動作の全て、腰が基本です。いわゆる縦線の基本になるのが「腰」というわけです。
段ボールを数十個運んだぐらいで「腰にくる」のは情けない限りですが、これでもましになったのです。
足腰の衰えは、昨年来とみに感じていました。平衡感覚も鈍ってきました。これは拙いと、雨が降らない限り、週4日、ジョギング+ウォーキングを始めて、5ヶ月。
30メートルもジョギング出来ずに呼吸を荒げていた私ですが、今は結構ジョギングが出来るようになるのですから、「継続は力(ちから)なり」ということです。但し「継続はカ(ナリ難しい)」。年寄りの冷や水にならないように、無理をせずに、継続を!!!

※「夏の熾火」の名前のこと
吉見台右衛門経武のいみな、径武(つねたけ)は、「径武」と記述する方もいるが、私は「南紀徳川史」の記述に従い、経武とした。歴史小説は、資料にも名前も様々な記述があって迷うところです。
例えば由井正雪も「由井」「由比」「油井」とあり、旧字体とも混同する。日本史上最も優れた儒学者、伊藤仁斎も、「仁齋」という記述もあるが、「仁齋」に統一すべく「仁齋」という記述は、不統一になるので正誤表に記載しました。

管理人
norkpress

令和5年1月現在、全日本弓連連盟・錬士六段、全日本剣道連盟居合・錬士六段。40歳を過ぎて始めた「武道」です。常に体軸がぶれないように、手の内の冴えを求めて研鑽は続きます。思い通り行かず、時に挫けそうになりますが、そこで培う探究心は、物書きにも大いに役立っています。春吉省吾

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