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「愛別離苦」初音の裏殿・第四巻あとがきから

幕末歴史時代小説、「愛別離苦」初音の裏殿・第四巻の「あとがき」から、この小説の意義を判断していただきたいと思います。

あとがき
 「愛別離苦」初音の裏殿・第四巻を、一年三ヶ月かかって、ようやく仕上げることが出来ました。感慨無量です。
 初音の裏殿シリーズの執筆をはじめて七年が経ちました。その間、物語の全体構想を基に、細部に亘る描写をどうするかと、一日たりとも頭から離れることはありませんでした。様々な体調異変にも耐えてよく頑張ったと思っています。
 これまでの私の全作品同様、全て書き下ろしです。つまり、私の物語は上梓されない限り、誰の目にも触れずに埋もれてしまいます。そういう緊張感と焦燥感を抱き、ほぼ毎日執筆のためパソコンに向き合ってきました。
 これまでの幕末歴史小説の全て(そう断言します)は、国内の政治的駆け引き、例えば、幕府と朝廷、大藩相互の思惑、尊皇攘夷などに蠢(うごめ)く人間模様に限定され、当時の日本が、世界の中でどういう立ち位置なのかという「大局を観る」観点に欠けていました。当時の日本人の指導者達は、イギリスなどの列強の日本侵略の真意を知る由もありません。
 本来、歴史時代小説は、新しく確認された歴史認識に立ち、後世に伝えることも大切な事です。また主人公宇良守金吾を取りまく集団はフィクションですが、歴史の時系列をきっちり再現し、社会風俗、食生活、物価・流通などを忠実になぞらなければ、歴史時代小説とは言えません。
 これらの基本概念を基に初音の裏殿シリーズは創られていますが、戦うべき相手が、「愛別離苦」で明確になりました。それは海外列強であり、固陋(ころう)な思考、因襲に捕らわれた国内政治集団です。これらをどう利用し、どう戦うか……。
 逆境に鍛えられ「鉄の精神(こころ)」を纏(まと)った金吾ですが、同時に、熱い愛を求める血潮が滾(たぎ)っています。金吾を慕う女性達も気になります。次巻から、金吾の軍団は、調略活動を更に磨き、歴史の黒幕として大活躍します。御期待ください。(後略)

「愛別離苦」(第四巻)のあらすじ

 金吾は、乳母玉枝と母明子の遺骨を菩提寺の雲龍院に分骨した後、大坂城代の松平忠優と「開国論」を話し合い、薩摩指宿の海商、濱崎太平次に、新船「菊花丸」の建造を正式に依頼した。
 国元に戻った金吾は、穴太衆の力をかりて、宇良守港の大改修を行った。
 祖父光格天皇の愛笛「清月丸」を、母と玉枝の墓前で、しっかりと演奏する為に、猛稽古も始めた。
 長崎奉行井戸覚寛の計らいで、家臣の伊之助が幽閉中のアメリカ人、ラナルド・マクドナルドから、10ヶ月にわたってマンツーマンの指導を受けた。
 竣工した菊花丸を繰って、太平洋の試験航行も成功し、江戸で斉彬を説得し、琉球行きが安堵された。
 しかし新船「菊花丸」を仕立て、五年を掛けて秋月とまた見ぬ嫡男憲吾を琉球那覇に迎えに行った金吾だったが、秋月は風土病で僅か五十日の結婚生活で命を落としてしまった。
 その間、那覇に軟禁されていた英国宣教師・ベッテルハイム一家と接触して、イギリスの経済力と拠点作り、そしてしたたかな戦略を知った。
 秋月を失った悲しみに耐え、唐船や琉球王府との交易で、大きな利を上げるが、想像以上の金吾の実力を察知した、島津斉彬、老中首座阿部正弘、徳川斉昭が金吾を利用しようと画策する。果たして金吾はどうする……。日本の政治的狭量を凌駕し、宇良守金吾は「天下無双」の男に大きく変身する。

目を覚ませ日本

 金吾は、愛に彷徨う情を隠し「鉄の精神」を纏い、日本侵略を狙う列強や、固陋な思考、因襲、我欲に捕らわれた組織と戦うことを決意する。宇良守軍団は、調略活動を磨き、歴史の黒幕として、本格的に策動する。「シン幕末大河ドラマ」の全貌が、ようやく明らかになった。
 
 金吾が手にする、祖父・光格天皇の形見の龍笛(りゅうてき)「清月丸」。
 龍笛」という名前の通り、天と地の間を行き交う「龍の鳴き声」を表している。雅楽では「笙」(しょう)は「天」をあわし、「篳篥」(ひちりき)は「地」を顕し、天地の間を飛翔する「龍笛」の三つが基本だ。龍が天と地を結びつけ、新たな宇宙を作り出す。この先「天」としての朝廷と、軍事力を持ち政治を行う「地」としての幕府との間に「龍」の能力を持つ金吾が、一朝事あらば両者を取り持つであろうと、乳母の玉枝は信じて疑わなかった。 

 だが、朝廷を仕切る公家、幕閣・幕臣の狭量と前例主義、虚言・妄想で身動きがとれなくなっている、腐敗したいわばアメーバのような塊に、金吾はどう立ち向かうか。それは、現在措かれている「日本の今」を直視することでもある。今の日本に白龍の化身のような宇良守金吾が求められる。 この「愛別離苦」初音の裏殿・第四巻を手にしたあなたは、「本当の幕末歴史小説を手にしたのです。」というフレーズは、そのまま混沌とした現代日本に向けられた、厳しい警告でもある。日本の為政者(なれ合いの野党政治屋も含む)、財界、オールドメディアの「日本人を犠牲にした空虚な思い違い」をしている軽薄なエリートと自惚れている者達の思考を、今こそしっかりと知るべきだ。「嘘の泥沼」に沈む前に、目覚めよ日本人。

3月20日より「お陰様の特別キャンペーン」実施

「愛別離苦」初音の裏殿・第四巻の4月1日発刊を記念して、「(株)ノーク」創業42年、「ノーク出版」創業8年・42+8=50 年。「お陰様の特別キャンペーン」を実施いたします。
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2026.3.14 春吉省吾

管理人
春吉 省吾

令和6年5月現在、全日本弓連連盟・錬士六段、全日本剣道連盟居合・錬士七段。40歳を過ぎて始めた「武道」です。常に体軸がぶれないように、手の内の冴えを求めて研鑽は続きます。思い通り行かず、時に挫けそうになりますが、そこで培う探究心は、物書きにも大いに役立っています。春吉省吾

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