佐藤祥一からの提言

 

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5月の最初のブログは、物書き「春吉省吾」ではなく、心身経営学の「佐藤祥一」からの報告です。

●福島市の水道水が「モンドセレクション金賞」受賞・東北初
福島市の水道水ペットボトル「ふくしまの水」が国際的な食品品評会「モンドセレクション」の「ビール、水、ソフトドリンク」部門で金賞を受賞した。市が4月8日、発表した。市によると、水道水では東北初の金賞受賞で、全国でも7件目。
「ふくしまの水」は、摺上川ダムを水源とする同市の水道水を詰めたペットボトル。市水道局が観光PRなどを目的に2006(平成18)年度に製造、08年對間画伯と同根会の面々度から販売を開始した。これまでに20万本を製造。放射性物質の検査も行っており、ボトルには放射性物質が検出限界値未満であることを示す「ND」とプリントし、安全性をアピールしている。
第三者機関から客観的評価を得ることで、同市の水道水のおいしさや安全性を実証しようと初めて出品した。「初挑戦」での金賞受賞に、小林香市長は「通水90周年の節目の年の受賞で大変うれしい。福島市の復興のシンボルになれば」と喜びを語った。
500ミリリットル100円(税込み)で、福島市役所売店と県庁消費組合で片山画伯と私販売しているほか、ふくしまDC期間中の4~6月は、同市の花見山でも取り扱っている。
問い合わせは福島市水道局企画課(電話024・535・1120)へ。
(2015年4月9日 福島民友ニュース)

昨年「福島同友会」という若手経営者主催の講演会で、福島と放射能汚染について話をいたしました。福島第一原発事故から、3年8ヶ月(当時)、国や県、市の行政は「放射能汚染」に対して、どう対処すればいいのかという、具体的初台遊歩道な考えを持ちあわせていなかったと思います。今も軸がぶれています。
事故からここまで、周囲を取り巻く環境は「潮目」が変わり、相反する意見が半ばし、加害者は責任遁れと情報隠蔽に汲々とし、被害者は我欲に嵌まり、今後も纏まることは決してないというのが偽らざる現状です。
現状を分析するに
今まで、ヨーロッパ・アメリカ(以下欧米)に対して「福島」の情報は正しく届いているか?
届ける努力はしているか?
欧米は「福島」をどう見ているのか?
その正しい評価は広く公開しているか?
その大切さを行政も、県民も、市民も認識していたか?
何れも「智力が問われる正念場」なのです。

「放射能」に対して、最も強いアレルギーを持ち、そのような教育を小さいときから受けているドイツ・フランスをはじめとするヨーロッパ諸国の国民、国防的、原発ビジネスの国策を持つアメリカに対し、つまり「世界」に正しい情報を発信し、世界の知能を引き込まない限り、解決の糸口は決して見えてこないということです。

それならば、どうすれば良いか?
ばらばらな「もの」を総合的な「こと」に統合するために福島の資源を精査することから始まります。
福島再興の「鍵」は「神を細部に宿らせて世界と向き合うこと」からスタートすることです。
「神は細部に宿す」とは「大きな目的・ゴールの達成のために、(構成要素・手段)ディテールにも拘らないと高次な達成は難しい」ということです。
「FUKUSHIMA」という国際的に負のイメージを払拭するには、汚染の影響を逓減させ、汚染に影響されない農水産品・商品を生み出すシステムを作り、その目指すところは「FUKUSHIMA」を世界一のブランドにし、更に追従者を許さないような商品を作ることなのです。(それは農水産業の「企業化」「商業化」ということでもあります)

「福島」の人々の暮らしを守り、地域活性化を成し遂げ、再興するには「競争力ある組織」=「拡大再生産可能な組織」が必要であり、且つそれらは「放射能汚染」をクリアしていることが求められます。
私は講演の中で具体的な実効策を8つほどお話をしました。
(この8つはここでは触れませんが、ご希望があればお話しする機会もあるでしょう)

そしてそれは、民間主導型の大きな枠組作りが必要です。
企業、研究機関、ボランティアなど協同する、新しい公益法人形態の組織こそ求められるものです。決して行政主導や天下りの組織であってはいけません。やる気と人材育成は我々の使命です。

福島市の水道水の汚染度は、東京などよりも遙かに少なくピュアという話も上記の講演で具体的に述べました。今回の「モンドセレクション・金賞」は誠に嬉しい話ですが、市長のコメント・マスコミなどの記事を一見した限り、この「価値」戦略の重要性をもっと評価すべきだと思うのです。ベクトルが細くずれていますよ……。
春吉省吾著「春のみなも」をじっくりお読みくださいませ!!
●モンドセレクション金賞・福島の水
●對間画伯(右から二番目)と同根会の面々(銀座文藝春秋画廊)
●片山画伯(右)と私
●初台遊歩道のツツジ

管理人
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令和5年1月現在、全日本弓連連盟・錬士六段、全日本剣道連盟居合・錬士六段。40歳を過ぎて始めた「武道」です。常に体軸がぶれないように、手の内の冴えを求めて研鑽は続きます。思い通り行かず、時に挫けそうになりますが、そこで培う探究心は、物書きにも大いに役立っています。春吉省吾

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