今年もあとわずかになりました
読者の皆様方にはお元気で、ご活躍のことと存じます。
ブログ記事は10月5日を最後に、配信を停止したままですが、小生は至って元気で、小説・随筆執筆も、資料収集も、読書にも励んでおります。
只、今まで、午前3時に寝て、朝の弓道や居合の9時から稽古など「強行スケジュール」はさすがに体力的にきつくなりました。
弓道や居合道の審査受審などは、前日にいくら早く寝ようとしても無理で、これまで超寝不足で参加していましたが、2週間前から、11時半には入浴し、それから寝室で、読書をして遅くても1時に就寝することにしました。
無理をせずに「睡眠」を主軸にして、残りの時間を武道の稽古と、小説・随筆・論文の執筆に宛てることにしました。
「初音の裏殿」シリーズ
「初音の裏殿」シリーズの第3巻「愛別離苦」は、当初の予定ですと年内に発刊予定でしたが遅れています。でも順調に執筆しています。
単行本の体裁で現在460ページまで書き進んでいます。「ペリー来航前」まで書き込むと、650ページを越しますので、100ページ近く短くする作業があります。筆が進まないのではなく、乗りすぎ、書きすぎてしまった様です。
「Double Standard・日本壊滅」
「Double Standard・日本壊滅」の執筆は、数年前から書き進めていたのですが、世界(日本も含めて)おぞましいほどに劣化が進み、「狂ってしまった」ので、書き直しを迫られました。
その原因は何故か、これらをじっくり考察する時間が、私にとって必要になったのです。
西欧哲学、則ちアリストテレス・プラトン、旧約聖書の一神教ゴッドから、仏教、儒学の有り様も、私の視点で学び直しています。
デカルト・カント哲学、西洋哲学の行き詰まりと、日本哲学=日本哲理・思想との比較検証も大切です。しかし私が思う日本哲学は、放射状に拡散していて未だ纏まっていないと思っています。いずれ「縄文精神」を核として纏めあげなければならないと思っています。
我々日本人の「日本再生」というよりは「新興日本創造」には、それらの再検証なくしては決して達成できませんし、このままでは「日本壊滅」から逃れることは難しいようです。
空論に堕ちた現代貨幣金融論
また、現代の主流となっている貨幣金融論は、現実を反映していません。
例えば、日本でも有名なJ.Kガルブレイスもミルトン・フリードマンも現象面の研究に留まっています。現状の中央銀行システムを不動の前提として論述するのみで、主流派の経済学者達は、その裏側については一切触れません。
殆どの人達が、隠された背景を知らないものだから、「日経新聞」を読めば益々馬鹿になると言ったアイロニーに陥ってしまうようです。(日経関係者の方にはゴメン。でもホント)
「経済」とは中国隋代の古典からの熟語だが、日本では江戸時代中期、太宰春台が「経済録」の中で「天下國家を治むるを経済と云、世を経(おさ)め民を済(すく)ふ義なり」とあります。しかし現在の経済・金融論は、ごく一部の金融資本家、グローバル企業を富ますだけで、その他の98%の人々を、彼らの経済支配に隷属し続けることを良しとする学問です。こんなものが真の学問であるはずがないのです。
とにかく我々日本人の多くが、笑ってしまうほど、事の本質を探ろうとしません。だから肚(はら)の坐らない、既得権と欲得にまみれた、日本の政界、官界、財界、マスコミ、言論界のリーダー=「愚頭(グズ)」達にいいようにされてしまうのです。驚くほどです。
と言うわけで、「Double Standard・日本壊滅」の刊行は暫く措き、今後私が、発表する「時局解析」を五月雨式に発表しながら、日本の現状を踏まえつつ、解決策を常に模索して、読者各位へ提案し、それらを纏めて「紙の本」として発刊していきたいと思います。
時間はそう残されていません
とはいうものの、時間はそう残されていません。来年7月3日に発効される新紙幣や、この数年の「金」(ゴールド)相場の変遷と、FRBや世界銀行、IMF、日本では日銀、財務省などの動きをつぶさに見ていると、国際金融資本が何をしようとしているのかが見えてきます。ロシアと中国、オイルダラーの箍が外れたサウジなどの産油国の動きと、日本の杜撰な「マイナンバーカード」などの管理運営システム、デジタル通貨の拙速なまでの推進など、全て繋がっています。危険な兆候(と言うよりも進行中)なのです。その辺りも逐次、御報告していきます。時間が無いですからね。
世界を動かすカラクリを知れ
世界の動きは「欲まみれ、金まみれ」ですが、そのカラクリを知ってしまうと、心は穏やかではありません。
私の精神が何とか均衡を保てるのも、マイナスをブラスに転化し、実行していく、「初音の裏殿」シリーズの主人宇良守金吾とその軍団の行動に、「日本人」の理想型を「仮託」して執筆しているからです。
金吾の戦略計画に基づいた戦術実践は、確かな哲学に裏打ちされた、行動哲理に基づいています。
金吾はこの先も、激動の幕末を舞台にし、実在した人物達と関わっていきます。それは新興日本創造のための真のリーダー像は、かくあるべきだという私からの強烈なメッセージです。
戦後80年近く、「愚頭(グズ)」リーダー達に欺され続けてきた多くの日本人に覚醒して貰いたいという、作家としての強烈な意志です。
時代歴史作家の大先輩でもある司馬遼太郎氏の「司馬史観」、実は高度成長期にマスコミ主導で作りあげられた「史観」です。
しかし、まさに「今」、起こっている現象はそんなに単純ではありません。それらを鵜呑みにすれば、日本再生どころか、日本沈没の泥船に乗せられ、貴方の大事なものが根こそぎ崩壊するのです。財産だけでなく、一番大事な貴方の根幹精神の「矜持」が奪われてしまうということです。
我々はその「際(きわ)」=「しきい値」 (threshold)に立たされているのです。
「初音の裏殿」シリーズの趣旨
ノーク出版は、大手出版社やマスコミのDouble Standardに抗う、ちっぽけな物書きの組織です。蟷螂の斧と言われても仕方ない存在です。ましてや、マスコミ大看板の歴史作家と違い、名もない物書きなど、相手にされません。
しかし、「初音の裏殿」シリーズの主人公「宇良守金吾」は、司馬先生の「竜馬が行く」の主人公「竜馬」の活躍の更に向こうの高みに立って、しかも次々と、家臣や領民達を巻き込んで、殖産事業を開発し実現していきます。
更には、日本を真綿で締め付けるように軍事的、経済的侵略を仕掛けてくる欧米列強に対し「知」を巡らし、軍団一丸となって戦いを挑みます。
幕閣の事なかれ、公家達の狭量な因襲、外様・大大名達の覇権抗争、大商人達の我欲・金銭欲、これらに対しても、敵にも味方にもならず、あらゆる情報を集積し、目的達成のために利用します。
金吾の目的は何かと問われれば、「家臣、領民、そして協力してくれる仲間達一人一人の暮らしを今よりも豊かに希望あるものにし、目標のある生き方をしてもらうため」と答えるでしょう。
この先も波乱に富んだ人生を生きる「宇良守金吾」の活躍を是非お読みいただきたい。
幕末期の激動の時代、活躍したとされる人物達、前述の坂本竜馬(龍馬)をはじめ、島津斉彬、西郷隆盛、勝海舟、徳川慶喜、伊藤博文等々、彼らが主人公として一般に読まれている物語の主人公は、せいぜい50から100人程でしょう。
この「初音の裏殿」シリーズは、えた非人、庶民、武士、公家から天皇に至るまで、幕末期に蠢き、活躍した人物達の相関関係を丁寧に辿り、その背後のルーツを紹介する壮大な人間ドラマです。
「初音の裏殿」シリーズは、歴史時代小説として従来とは一線を画する小説と自負しています。
マスコミや既存の学閥権威に抗っていますから、彼らは論評を拒否するでしょうが、読み切った読者の評価を俟ちたいと思っています。
歴史作家の自負
この「初音の裏殿」シリーズは、時間をかけて準備し、私の「歴史時代小説・四季四部作」の完成を待って、70歳から執筆した書きおこし歴史時代小説です。
現在第3巻執筆中ですが、全シリーズ5巻半から、6巻になる予定です。何故5巻半かは、伏せておきます。
この先年齢とともに間違いなくボケが襲ってきて、自然の摂理で集中力、記憶力が欠如します。ただ、想像力はこの先も豊かに保ちたいので、日常の雑事は全て自分でこなし、スーパーを買い廻りし、何処の何が新鮮で安全で、かつコスパに優れいてるなど実体験し、日常生活から好奇心と判断力が乖離しないように心がけています。お陰て想像力が枯渇することはないと思っています。
この「初音の裏殿」シリーズは、全て書きおこしなので、頭が惚ければ、物語はそこで終わりです。ですから「神仏の御加護をもって、どうかこの物語を完成させてください」と、常に祈りの気持ちを持ち続けています。
優秀な編集者も校閲者もいないので、全て自力で資料を漁り調査します。
編集者が「先生、次にお書きになる資料を纏めて机上に置いておきます」などと悠長な人任せの大作家先生とは違います。そんなずぼらなことで、血の通った小説が書けるかという思いが私にはあります。
下作業もまたよし
只、取材からPR活動の全て、校正印刷、仕上がった本の梱包・発送まで一人でやっています。作家と、校正・校閲者が同一人物だと、誤字脱字があっても読み飛ばしてしまいます。年号などもそうだと思い込んで校正漏れが生じてしまいます。読者には申し訳ないと思うことしきりです。
気がついたところは、全てチェックし、電子書籍や再版版には訂正して発刊しますが、発売して直ぐに誤字が見つかったときは、一冊数ヶ所、大きな間違いだけ、シールで切り貼りして、読者に届けます。その作業中「俺はなんでこんな、数ミリの訂正シールを切り貼りしているんだ」と涙が流れてくることがあります。
普通の作家は、絶対に経験しない「下作業」でしょうが、そんな思いを抱いて自分の校正ミスを切り貼りしている作家もまた、世界に一人だと思っています。
読者から訂正箇所を指摘していただくこともあります。本気でお読みいただいている最中に誤字によって、せっかくの流れに乗れなくなって、申し訳ないと思う一方、流さずに、本気で読んで貰っているなと感謝しています。
現在はボランティアで粗校正していただく友人がおり、これまた有り難いことで感謝しております。
お陰様で全日本剣連連盟居合道七段合格
扨、最後になりますが、この12月10日に、東京で実施された、全日本剣道連盟居合道の七段全国審査に合格いたしました。今年は、弓道の教士審査にも挑戦しましたが、審査一ヶ月前までは、調子が良かったのですが、突然「欲」が出て、迷いはじめ、本番で自滅しました。
今回の居合の審査は、前述した様に、2週間前から普通の生活環境に変えるべく(それでも普通の方よりは、遅寝ですが……)本番に臨みました。
七段の先輩先生に、細かく「駄目だし」を頂いて、何とか悪癖を修正しようとしましたが、そう簡単ではありません。審査前日まで、7ヶ月以上集中して稽古をしましたが纏まりませんでした。
本番では、開き直って、仮想の敵をしっかり意識し、大きくゆったりと焦らずに、体の軸をぶらさないように抜きました。合格できたのは、私の師の励ましや、先輩の七段の先生のきめ細かな御指導、仲間達の応援で合格させていただきました。お陰様でひとまず、新たなスタートの区切りを、年内に付けることできました。これまた有り難いことです。
令和6年、マイナスをプラスに
さて、来るべき2024年は、さらに厳しい年になるだろうと、臍を固め、地に足を付けて自分の頭で考えるようにしましょう。マイナスの事象にぶち当たっても、そのマイナスを「プラス」にする解決策は必ずあるのです。決して「愚頭(グズ)」達の策略に欺されてはいけません。
40歳半ばから始めた、弓道と居合道、未だヘタのままで、思うようにいきませんが、「事の本質は何だろう」、「この現象の根本は何だろう」と考えるようになりました。私にとって、これこそが武道を続けてきた「功徳」だと思っています。それと何よりも、肉体と精神の活性化にも役立っています。
2024年、令和6年は、読者の皆様にとって稔り多き歳になりますよう、お祈り申し上げます。
2023年・令和5年12月17日
春吉省吾
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