「永別了香港」秘話と今そこにある危機 VOL.74

「永別了香港」全五巻が、9月15日にアマゾンKindleから出版する事になりました。私の長年の意志と意地が実りました。
アマゾンKindle版として「冬の櫻」改訂新版全四巻も既に発売中ですが、多くの人に読んで頂くためにAmazonアンリミテッド会員には、「永別了香港」も「冬の櫻」も無料で購読できるようにしました。日本語が理解できる世界中の人達に、そして、日夜第一線で厳しい環境のもと、働いている日本の若い方々にぜひ読んでほしい物語です。
私は「永別了香港」を、Nonstop Entertainment Novel 「絶対小説」と定義しました。どこを読んでも満足できる小説、それが「絶対小説」で、所謂「全部入れ」です。全体が原稿用紙で3600枚を超しますが、そのボリュームにかかわらず、一気に読んでしまうでしょう。
従来の「小説」の概念を破り、純文学的筆致で、異端の「ラブストーリー」、経済小説、推理小説、紀行小説、さらには哲学的な要素を持たせ、日本の特殊業界の裏側を抉ったノンフィクション、日本で報道されていない天安門事件の側面も記述しています。その間の三年四ヶ月にわたる、主人公の人間的成長が物語の柱です。
従って全体の構成は、謎解きも含めて、一度読み始めたら止まらなくなるような、多面的な工夫をしています。これは実際、作家の力量が問われますが、「とにかく面白い」と言わせる自信があります。

「『永別了香港』本文中の登場人物は全て架空の人物です。また組織名、企業名なども全て架空のものです」と断っていますが、万一、会社名などが実在すると面倒なので、敢えて架空の物語の中に、主人公の名前と会社名は実在する名前をつけました。作者の覚悟です。
また「永別了香港」では「性」の描写は不可避でした。勿論、興味本位で追いかけるのも大歓迎です。それらの描写は、上海生まれの女性、アニーという苛烈で激烈な半生を生き抜いてきた心の移ろいと、その深淵にある呪縛が次第に解放されていく過程を描いています。結構深い。
香港の街は全て当時の所在の通りに記述しています。一度でも香港を訪れた方は30年前の香港が、文字から浮かび上がってくるはずです。香港啓徳空港や、旧中国銀行の建物など、今は存在しませんが、当時を思い起こして自由都市香港を懐かしんでください。
また、香港ならではの様々の「食」を描いています。香港人の食に対するエネルギーは、度胆を抜かれます。普通の観光ではおよそ体験できない様々なお店やマーケットの賑わいなどを、この小説からも感じていただけます。
しかしその香港のエネルギーは、今や中国共産党に蹂躙され「自由都市香港」の未来は厳しいものがあります。今日の香港は明日の台湾、そしてこのままだと、日本も危ないのです。ノー天気で、自分の頭で考えないと、中国共産党の策略に足下をすくわれてしまいますよ!!
親中派の自民党議員や、中国市場に秋波を送る経済団体や大企業。批判も出来ない野党、中共のプロパガンダかと思われるような新聞・マスメディアの方々へ、謹んで申し上げる。
「拙著をお読み頂き、併せて『韓非子』や『孫子』などを熟読されたい」。
中国共産党の抗日幹部として活躍していたアニーの父のこと、香港の裏社会と中国本土との様々なネットワーク、天安門事件に対しても、香港人達が先頭に立ち「平和運動」をするその行動は丹念に描いてあります。天安門事件に対する香港人の行動は、単に人権問題だけでなくもっと複雑です。中国共産党の描く政治的な「中華思想」と、中国本土と香港人が描く「中華思想」、さらには、日本人との思考回路の相違も、この「永別了香港」を手がかりとして、歴史と地勢を組み合わせて考えるきっかけにして頂ければ良いですね。日本が香港を占領していた時代のことは、この小説で、主人公が「香港ジョッキークラブ」を訪ねた時のやりとりに集約されています。

「永別了香港」は、独りの男が3年4ヶ月にわたって、体験したその成功と挫折から、「何か」を掴み取り再び這い上がろうとしているところで物語は終了します。終わりからの始まりです。
人間とは何だろう、生きるとは……、男と女、親と子、家族とは、組織と個、民族と国家など様々なテーマを楽しみながら考え、最後の一語まで夢中になってお読み頂けるはずです。
時代小説も、哲理的随筆も、「密やかな出航」のような詩も「永別了香港」のNonstop Entertainment Novel 「絶対小説」も、全て春吉省吾の人格の一部です。はっきり言わせて頂くと日本の作家然、学者然とした方々とは違い、いろんな「筆」を使い分け、使いこなし、自己の哲学をわかりやすく様々に表現できる者を本当の「物書き」だと申し上げたい。「物書き春吉」とはそういう意味で使っています。
2020年 9月20日  春吉省吾ⓒ
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