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天才春吉省吾が、全能全智を賭けて、愛する者や家臣、領民のために戦うその姿は、日本再生のための近未来の指針なのだ。筆者が渾身のパワーで書き下ろす、全六巻シリーズの第一巻。物語は安政二年の襲撃事件から始まるが、金吾の数奇な生い立ちから十八才までの見事な活躍が描かれる。舞台は浅草吉原、芝薩摩屋敷、京禁裏、大坂、長崎そして琉球。
説明
「初音の裏殿」シリーズ・第一巻
これまでの幕末・維新「歴史時代小説」の概念を根底から覆す、異次元の壮大な物語が始まります。一巻読み切り・全て書きおろしです。次巻が待ち遠しくなります。歪められた薩長史観の狭量な物語や、坂本龍馬に代表される柔な表層だけのロマンチスト物語を「歴史時代小説」とは呼ばない。天才春吉省吾の持つ正確な歴史認識、全能全智を賭けて、愛する者や家臣、領民のために戦うその姿は、日本再生のための近未来の指針なのだ。筆者が、命をかける全六巻シリーズの第一巻。
怪物生成」(第一巻)のあらすじ
主人公宇良守金吾は光格天皇と勧修寺婧子の間に生まれた双子の皇女の一人、明子を母とする。父は宇良守省吾である。明子は金吾を産んだ十日後に亡くなった。金吾にとって光格天皇は祖父であり、仁孝天皇は叔父、孝明天皇は従弟である。
宇良守藩旗本六千石、その江戸屋敷で育てられた金吾は、乳母の玉枝から、宮中の言葉やしきたり、和歌や文学など様々な知識を吸収した。
八歳から旗本小栗家の屋敷内にあった安積艮斎の私塾「見山楼」に学び、後の小栗上野介忠順とは生涯の友となる。剣は天真白井一刀流の白井亨に学び、忽ち奥義を修得し天才ぶりを発揮した。
十七歳の時に登楼した浅草吉原の三浦屋の花魁花紫太夫とのやりとり、その翌朝の出来事は、長く吉原の語り草となった。
その後、薩摩藩嫡男彬を説得し、琉球渡航への道を自ら切り開いた金吾は、祖父愼吾、父省吾が構築した組織を辿り禁裏へ潜入する。更に大坂では鴻池善右衛門や濱崎太平次の知己を得た。
自藩の所有の「菊水丸」で瀬戸内を航海し、国元へ初入国。直ぐに長崎に出向き、長崎丸山「梅月楼」の貞右衛門の隠れ家へ。そして代々長崎町年寄を務める久松家を訪ねた。そこで九代目新兵衛のたっての依頼によって、琉球渡航はさらに重みを増す。
琉球では、軟禁されていたフランス人宣教師、フォルカードと直接面会し、貴重な情報を得た。そして、唐船から高級白砂糖を買い付け、薬種も買い付けることに成功した。また金吾は、先の琉球王の第十王女、真麻刈金(ままかるがに)秋月と燃えるような切激しい恋に落ちた。
幕末日本に「真の怪物」宇良守金吾が誕生した。
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