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主人公宇良守金吾の遠大な行動・思考のフレームが、「宇良守軍団」に徐々に周知され、形成されていくまでを描いています。精製樟脳の発明、宇良守紅茶など具体的な商品を開発していく金吾の行動力をお読みください。琉球で激しく愛し合った、秋月との間にまだ見ぬ嫡男が生まれた。父省吾との溝はそれによって溶けていく。幕末の政治、経済、金融、風俗、社会情勢など、金吾の行動を通して精緻に描かれています。
説明
「初音の裏殿」シリーズ・第二巻
これまでの幕末・維新「歴史時代小説」の概念を根底から覆す、異次元の壮大な物語。一巻読み切り・全て書きおろし。次巻が待ち遠しくなります。第二巻は、宇良守軍団が形成されるまでを丁寧に描いています。この先金吾と関わる、佐久間象山、孝明天皇、関白鷹司政通、岩倉具視などが登場します。筆者が、命をかけで執筆する全六巻シリーズの第二巻。
「破天荒解」(第二巻)のあらすじ
大坂屋敷近くにある適塾の緒方洪庵と近づき、家臣伊之助の天分が花開いた。
琉球渡来の許可をしてくれた島津斉彬に面会した金吾は、正確な琉球情報を提供した。
弘化二年、琉球から琉球王女、秋月が金吾の子を身籠もったという知らせが届いた。金吾はその一切を、父、省吾に話し、親子の絆がようやく深まった。
二十数年ぶりに国元の光愼寺の住職に善乗が決まった。砂糖販売の益金で、寺の補修、学問所、寺子屋、剣術・柔術所の建築に着手し長崎の拠点も確保した。
琉球から秋月が弘化二年五月十日に無事男児出産したと言う知らせが届けられた。金吾嫡男、憲吾。
渡海伊之助は「精製樟脳」の製造を独自に発明した。久松家の華子が、唐人屋敷の潮州人から紅茶を手に入れ、それに閃いた金吾は、その男を唐人屋敷から連れだし、伊之助の科学的手法で、「宇良守紅茶」を作り出した。京で、小川流煎茶家元小川可進に会い、その伝で、関白鷹司政通と初顔合わせをした金吾は、和歌のやり取りで政通を唸らせた。鷹司の屋敷で、下級公家、岩倉具視と無言の出会いをする。まさに物語は、人と人とによって、紡ぎあげられていく。
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