冬の櫻(上下セット)

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かつてこれ程恬淡として清々しい男がいたであろうか。その名は、圓城寺彦九郎。会津『豊秀流』の祖。歩射・騎射に優れ、当代一の弓術の名手、鍼術の名人であった。
武芸者でありながら「敵」をつくらず、出会った人達は忽ち、彼の虜になってしまう。
戊辰の役で「彦九郎」の全てが灰燼に帰し、地元会津でも知る人は少ない。その一生を丹念に再現した著者渾身の書下ろし。上下巻、四百字原稿用紙、千九百枚に及ぶ本邦初の弓術(道)長編小説。「冬の櫻」をじっくりとお楽しみください。

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説明

長編時代小説「冬の櫻」について〈春吉省吾〉

日本文学史上、最初の本格的「弓術」時代小説
「弓道」に新しいヒーロー誕生 その名は会津弓術師範「圓城寺彦九郎」

主人公の圓城寺彦九郎は、慶安三年(1650年)、26歳で会津藩に出仕します。元禄十四年(1701年)四月十四日、七十七歳で亡くなる迄、会津藩二十三万石藩主、初代保科正之公から、二代正経公、三代正容公に仕えます。彼が日置六派の伝書を糾合して、作りあげた「豊秀派(古暦派)」は長く、会津藩の主たる流派の一つでした。ただ、残念なことに、会津弓道連盟会長(当時)、菊地力衛先生にお聞きすると「戊辰戦争で、豊秀流の伝書は全て燃えて何も残っていない」という事でした。というわけで浅学を顧みず、私が「伝書」を捻り出しました。また三十三間堂の通し矢の運営なども、現存する限られた資料を許に小説化したために、独断もございますが、ご了承いただきたいと存じます。
小説「冬の櫻」は、保科正之公が、徳川四代将軍家綱の補弼役として、活躍していた時代の物語です。文武共に会津藩が、最も優秀な人物を擁し、他藩を凌駕していた時代でもありました。
公は、老中、幕閣を統り、由井正雪の乱の後処理、明暦の大火の経済処置、江戸城天守閣の建設中止、玉川上水の開削建議など、様々な難問を解決、具体化いたしました。また、末期養子の禁の緩和、大名証人制度の廃止、殉死の禁止などを具体化させました。
二十三年間国許に戻らなかった正之公は、家老田中正玄を具体的な政策実行者として国許の家老に配し、社倉制度や、子供の間引き禁止、医療制度の創設にも力を注ぎました。朱子学の遵奉者で、京から山崎闇齋を招き多くの書を編纂させております。また後に吉川惟足に神道を学び究めております。
これらはいわば、江戸時代を通じて最も優れた政策立案実行者であり思想家の顔ですが、一面で、継室の悋気に手を焼き、多くの子供達に先立たれ、死の直前まで藩政のことを心配し、心休まらずに逝ったのもまた事実です。

十五歳で高橋市郎左衛門と名を変えるなど、波乱の前半生の圓城寺彦九郎。やがて会津藩士となり三代に仕えますが、多くの人間との出会いの中で「天才弓術家・圓城寺彦九郎」が形づくられていきます。
一本気でありながら、小事に拘らず、柔軟で、駘蕩とした彦九郎が、藩という組織の中で、藩士と「弓術家」の立場を、どう折り合いをつけて生ききったか。妻や家族達、近しい支援者達とどう関わったのか。人間の尊厳を見つめて、厳しくもゆったりと生き抜いた「彦九郎」の生き方が、読者の琴線に少しでも触れることが出来れば、作者の望外の喜びとするところです。平成二十三年一月十日

財団法人 全日本弓道連盟名誉会長 範士十段 鴨川乃武幸 先生より

「冬の櫻」の読後感のお手紙を戴きました。過分なお褒めの言葉を戴きました。有難うございました。

本当にたのしく そしてうれしく読了いたしました。千巻の書を読むに勝る感慨を受けました。(2011年頂いたお手紙より)

●書籍版「冬の櫻」上下巻、完売致しました。令和2年8月10日に、改訂版・全四巻として、アマゾンKindleより好評発売中です。恐れ入りますがそちらからご購入ください。

管理人
祥一

令和6年5月現在、全日本弓連連盟・錬士六段、全日本剣道連盟居合・錬士七段。40歳を過ぎて始めた「武道」です。常に体軸がぶれないように、手の内の冴えを求めて研鑽は続きます。思い通り行かず、時に挫けそうになりますが、そこで培う探究心は、物書きにも大いに役立っています。春吉省吾

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