壮大なスケールで描く時代小説「初音の裏殿」 VOL.80

 

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2021年令和3年、皆様、新年あけましておめでとうございます。
●壮大な構想の幕末時代小説「初音の裏殿」のシリーズ第1巻「怪物生成」を執筆している。
昨年当初から武漢発の新型コロナウィルスの蔓延に端を発し、WHOなど世界中の様々な組織腐敗や中国共産党の狂気の全体主義が明らかになった。更に今回のアメリカの大統領選挙によって、司法省、CIA、FBI、地方政府、裁判所、民主党はもとより共和党の議員達も不正や汚職の当事者である事が晒され始めた。金融界は全体主義的グローバリストが跋扈し、マスメディアやビックテックは偏向した報道規制を行ない、そこに中共の影がある。信じられないことがアメリカで起こっている。世界は激動期と言うような生やさしさでなく、カオス(混沌)となっている。民主党のバイデンが大統領になると、共和国アメリカを支配するディープステート ( deep state 「闇の政府」とも言われるが、要は国家を食い物にしている既得権益者)の存在は、永遠に闇に葬られてしまう。だからトランプに大統領になってほしいと言うのが、今回の選挙不正を口コミでようやく知った普通のアメリカ国民の大きなムーブメントだ。
このカオスの中で日本人は、あまりにノー天気だ。日本のメディアは肝心な事を一切報道しないから、「おかしいな」と思う感性すら喪失してしまった。そして多くの日本人は、「考えること自体が面倒くさい」と思っている。実に危険な兆候だ。
敗戦後75年、日本の教育は占領政策のもと歪められ、日本人の思想・思考回路も著しく矮小化してしまった。しかしそれが顕在化したのは戦後75年前からだが、その端緒は幕末から現在に至る明治期の165年前から、軽薄な形而上の思想が形成され、それが現在の日本人の発想の背景にある。ここを間違えてはいけない。
当然のことだが、幕末を扱う小説家も現在に至るまでその範疇から逃れられないでいる。

●壮大な構想の幕末時代小説「初音の裏殿」のシリーズ第1巻「怪物生成」を執筆している。
ほんの一握りの指導者の軽薄、怯懦、狭量、我欲が国家を分断させる事もある。過激な形而上の思考が、社会を混乱させることもある。
しかし、人間の社会は昨日よりも今日、明日の暮らしが少しでも良くなってほしいという形而下の現実生活の実感によって動いている。勤皇の志士が活躍し、倒幕によって明治が生まれたのが主要因ではない。主たる原因は、石高制から貨幣経済への移行期に、幕藩体制の既得権や不公正が様々に顕在化し、開国により諸外国との不平等な交易によって、物価が高騰して民衆の生活を逼迫したからだ。武士たらんとして戦った勤皇志士たちの行動がきっかけとなって、武士の時代は終わった。歴史のアイロニーである。我々はそういう歴史を冷静に判断できる認識者でなければならない。
高度成長期、日本人は、勝者の歴史として「明治維新」をことさらに賛美した。作家の司馬遼太郎氏など多くの文筆家の歴史観はそうである。しかし、時代は変わった。
問題は絶えず変化する部分と、たとえ死を賭しても変えてはならない本質的な部分がある。戦後75年自虐的な教育の為に、両者の結節点を正しく認識できなくなってしまった。
結果、我々日本人が本来持っていた思想が希薄になってしまった。あるいは殆どなくなってしまった。
私春吉省吾は、現在執筆中の「初音の裏殿」の中で、主人公宇良守金吾義聡を、その両者をはっきりと意識し行動する異能者、天才として描いている。

●壮大な構想の幕末時代小説「初音の裏殿」のシリーズ第1巻「怪物生成」を執筆している。
この物語は、全シリーズ読みきりで全10巻(場合によっては12巻)を計画している。
私はここまで主人公宇良守金吾義聡を取りまく物語の核になる人物、約50名の生年月日、没年月日を特定し、その出自、人間関係、身体的特徴、特技・性格などを決めた。祖父宇良守慎吾から金吾が活躍する120年間、実在した様々な人物達が絡んでくる。大変な作業だった。
数年かかってようやく作業を終えた。これが纏まれば広大な裾野を舞台にして、主人公宇良守金吾を縦横に動かすことが出来る。
第1巻は、原稿用紙で400枚ほどの中巻で、現在半分ほど書き進めている。
金吾の活躍するステージは、江戸、京、長崎、鹿児島・指宿、琉球、酒田、蝦夷、そして清国福州・上海と、禁制を犯してまでその活動は広がる。
また、主人公の血筋からその活動は、朝廷、公家をはじめ、薩摩藩、長州藩、大村藩、長崎奉行、長崎地役人、豪商、将軍、旗本、大老・老中・幕閣と向き合っていく。今日の味方は明日の敵、時系列と共に、その相手は刻々と変化し、金吾は厳しい時空間を切り開いていく。

●壮大な構想の幕末時代小説「初音の裏殿」のシリーズ第1巻「怪物生成」を執筆している。
主人公の宇良守金吾は、高貴な血筋に生まれたが、母の顔を知らない。その立場を公家も大大名も、幕府も利用しようとし、あるいは抹殺しようと画策する。金吾はそれらの動きを逆手にとって、不毛の地に追いやられた宇良守藩旗本六千石の家臣と領民の暮らしを守る。
隠密裏に身分を変えた様々な配下のネットワークを駆使し、破天荒な策略を練り実行に移す。 更に欧米列強と、あるときは知能戦を仕掛け、時に協調し、金吾の信念を貫徹しようとする。
これまでの幕末小説は、例えば坂本龍馬や西郷隆盛、吉田松陰、勝海舟、新選組など、その主人公達は尊皇攘夷思想、あるいは薩長対幕府など国内の政争、人間関係を主とする物語であった。 それはそれで、かつての高度成長期の物語として、高い評価を得たのだが、時代は激変した。
幕末期、貿易・為替など不平等な開国政策によって、日本の民はどれ程疲弊していたかということに関し、日本の指導者達は全く無知であった。
「初音の裏殿」という小説を通して、その事情が次々と明らかになっていく。
例えば、坂本龍馬の志は素晴らしいが、列強政策の中での自分の立ち位置を知らなかったため、所詮イギリス東インド会社の出先、グラバーの御用聞きのような事をしていたに過ぎない。本来徳川幕府改革するためには、列強の中の「日本」立ち位置を考えなければならない。主人公の宇良守金吾は、異能とも言える天才で、自らの領地を改革しようと奔走する。
金吾にとって、天皇も幕府もなかった。列強と向かい合い、家臣と領民達の暮らしを守るために、経済金融の仕組み、貿易の仕組みを知り、蓄財を図り実践しなければ、領民経済が成り立たない。
幕末に名を馳せた人物の中で、貨幣金融、貿易為替制度の実態を知っていた人物は何人いたか。 小説の中で、金吾と一緒に、見山楼で学んだ幼なじみの小栗剛太郎、後の小栗忠順ただ一人であったかも知れない。シリーズの小説の核になる一人である。
さて、シリーズには様々なヒロイン達が登場する。それぞれに金吾とどのように関わってくるか、読者としてはもっとも興味のあるところだろうが、様々な女性の個性を描きる作家春吉省吾の自負にかけ、読者には十二分にお楽しみ頂ける事をお約束する。

●壮大な構想の幕末時代小説「初音の裏殿」のシリーズ第1巻「怪物生成」を執筆している。
春吉省吾の、四季四部作・歴史時代小説「春のみなも」「夏の熾火」「秋の遠音」「冬の櫻」のシリーズ四作は昨年完結した。次のライフワーク「初音の裏殿」は、混沌とした世界に生きる日本人の新しい視座を形成すべく、主人公宇良守金吾の言動、行動に託し、私自身祈るような気持ちで執筆している。世界が、汚辱にまみれてしまったカオスの今、大きな拡がりを持つ時代小説「初音の裏殿」シリーズを楽しんで、それぞれに思考してほしい。
周囲がはらはらするような異才を発揮し、時代の先を読み、困難を切り開いていく金吾、相手を引き込み魅了する。命を賭して心酔する金吾の周囲を固める家臣や配下の集団、ひたむきに純粋に金吾を愛する女性達。彼等の生き方をじっくりと楽しみ、それをがっちりと受け止める壮大な哲理を持ち、実践する金吾の活躍に没入してほしい。
混沌を生きる日本人の日本人のための時代小説のシリーズ「初音の裏殿」をお楽しみに。                 2021.1.1       春吉省吾ⓒ

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