春のみなも

壮大な構想とスケールで描く春吉省吾 渾身の書き下ろし

 それは無残にも斃された 父の死を看取ることから始まった……。
「初」の健気な生き方は周囲を変え「福島藩」を変え、やがて「初」の意志は強く太く繋がって世界を救う。「FUKUSHIMA」を再び蘇らせるには死者達の「鎮魂と祈り」を乗り越えた「希望の意志」が必要だ。

 ヒロイン「初」は福島城下で培った英智で、横浜・東京を舞台に渋沢栄一の知己を得て大活躍する。やがて「初」あらゆるネットワークを駆使して、軍部と対抗すべく、壮大な賭に出た。

長編時代小説「春のみなも」 あらすじ・上

 主人公「初」。藩政を批判し、極貧に堕とされた 父福本清十郎は、「初」が九歳の時に刺殺されてしまう。父の親友、長谷川三右衛門の養女となった「初」は、石金先生や網代和尚、房や市助たちに見守られ、一緒に寺で学ぶ友人達と福島城下で充実した日々を送る。
実父の仇討を諦めきれず、居合の稽古も怠らなかった。
七三郎を婿に迎え、幸せを夢見るが、「天狗党の乱」鎮圧に出兵した七三郎は大怪我をして帰還。激動の幕末は「初」の直ぐそこに……。

長編時代小説「春のみなも」あらすじ・ 下

八丈から奇跡的に生還した菅野八郎と関わった「初」は、江戸時代最大規模の
「信達一揆」に巻き込まれる。混沌とした城下で「仇討ち」は成就するのか……。
新政府軍が福島城下に迫る直前、「初」は「鎮魂と祈り」を胸に秘め、「希望の意志」を実
現すべく、単身上京する。
やがて子孫に繋がれた「初」の意志は、負のイメージとして焼き付いた「FUKUSHIMA」を、
誇り高き「FUKUSHIMA」に変えるという……。その真に意味することは何か。
「幕末小藩」の物語は、遙か時空を超えて拡がっていく……。

春のみなも(上・下) セット販売価格 : 本体 4,000円+税(総計4,320円)
仕様: 上・下四六判・上製本 
上巻468頁 本体 2,000円+税(総計2,160円) ISBN 978-4-905373-03-2
下巻468頁 本体 2,000円+税(総計2,160 円) ISBN 978-4-905373-04-9

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