29円モヤシの目線で 日本の危機と 生死観を考え直す。

2020東京オリンピック・パラリンピックは、新型コロナウイルスで一年延期なったが、開催される補償はない。「コロナ禍」は天災ではない。人災なのだ!!

本書を読めば、その危うさがわかるが、果たしてその解決は、心構えは。今抱えている根本の問題に、我々はどう対処するのか。その糸口が、本書にある。

本冊子のあとがきの一部から

「2020東京オリンピック・パラリンピック」について客観的に評論した文章を探していたが、私の知る範囲では見いだせなかった。それならばと調べると、箍が外れたようなあきれたことが、出るは出るは……。いい加減さと利権のオンパレードだ。  
 相次ぐ天災地変と外圧によって、幕末徳川政権は自滅した。今の日本はそれに近い。
 明治も司馬遼太郎氏の言う「栄光の時代」などではなく、精神主義や形式主義に毒され、その澱は、昭和の戦前まで色濃く残っていたというのが私の主張である。
 戦後ようやっと日本人の感性や宗教観などが、見直されると思いきや、唯物史観が歴史をイデオロギー化してしまった。
 縄文精神が我々日本人にどういう影響を与えたかと、考えられ始めたのは最近のことである。この先「縄文精神」を精査しどう活用するかは、我々の近未来を左右する。
 29円のモヤシに仮託して、この冊子のタイトルにした。
 奇抜なタイトルだが、中身は「マジ」だ。もしもモヤシに意志があれば、「シャキッとした歯ごたえの俺を食べて、日本人よ頑張れ」というに違いない。

「29円モヤシの目線で 日本の危機と 生死観を考え直す。」目次               

(一) 「今」を考える
(二) 江戸の天災
(三) 幕末の国力低下
(四) 制御不能、視界ゼロの時代
(五) その後の処置が曖昧だと
(六) 戦後七十五年目の澱
(七) 東京オリンピックの危うさ
(八) 嫌~な感覚「歴史は繰り返す」
(九) 閉塞感に満ちた
世界経済の現実を知ろう
(十) 政治と貧困の間で
(十一) 2020年の世界経済と日本
(十二)拡大再生産という
資本主義経済システムの終焉
(十三)「維持生産システム」
という構造変革と障壁
(十四)「維持システム」を
構築するには
(十五) TPPと日本農業

(十六)戦後七十五年、
日本人の向き合った「世界」
(十七)ジャパンバッシング 
(十八)漁夫の利を許すな
(十九)世界の中の日本の立ち位置
(二十)米・中・韓との交渉
(二十一)世俗で普通に正しく
生きていくことの難しさ
(二十二)日本の年金事情
(二十三)「定常経済」とは
(二十四)考え方を変えなければ
(二十五)日本の意志決定
(二十六)身の丈の暮らし、29円モヤシ
(二十七)日本人の考え方
(二十八)生きていくための日本人の思想
(二十九)縄文の伝統は今も生きている
(三十) 日本の「宗教」空海と親鸞のこと
(三十一)そして身軽になる

「新型コロナ禍」の影響は、今年の初頭には、世界中で予測できた人は誰もいなかったに違いない。地球上が実体のない「借金」に溢れている。あなたは本誌を読めば、今すぐやらなければならない方向が見えてくるはずだ。

2022年8月、元電通役員高橋治之が、東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会の理事の立場で、スポンサー企業への不正活動で逮捕されたが、これは氷山の一角だ。全てはIOC、JOCの構造的不正構造だ。JOC =日本オリンピック竹田恒和の疑惑からはじまった、開催都市の東京都の小池知事、電通、NHK、パソナグループなどの利得者達の、不明な支出など、全く精査されることなく、幕引きになるだろう。ひどいものだ。日本の構造そのものが、完全に劣化したことを明らかにしたイベントだった。そこから、我々は絶望に陥らずに、それぞれの立場で、戦わなければならないが、今の日本人には、はたしてその「知能」があるのだろうか。

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