今日(3月26日)何気なく、配本の欠品状況をチェックしていたら、セブンネットショッピングのサイトに「風浪の果てに」が「新着 本・コミック」の1週間売上ランキングで第1位にランクされていることを知りました。1番はいいですね。2位、3位と違って響きが違いますからね。
配本状況からして、直ぐに欠品になるはず(事実、在庫無しになりました)なので、束の間のランキング1位でしょうが、大手出版社に互して、零細企業で異端の出版社の「風浪の果てに」が、トップを飾ったのは、嬉しい限りです。
ここ1ヶ月以内に発売された文芸新刊書の中で、最もボリュームがある書き下ろし時代小説である「風浪の果てに」が話題を呼んだことは、いい感じです。1人でも多くの方に読んで頂ければ作者の本懐です。
「風浪の果てに」の主役の沼崎吉五郎は、吉田松陰の手紙に「福島脱藩浪人」と紹介されているというのは、何度もご案内致しました。現在の私の故郷、福島市です。ということで地元県民紙にご挨拶に伺いました。「福島民報さん」は3月12日、「福島民友さん」は3月の22日に、それぞれご紹介頂きました。ありがとうございました。
民友新聞には
「歴史の激動期を背景に世の理不尽にあらがい続ける男の物語は、ユーゴーの『レ・ミゼラブル』を思わせるが、吉五郎が投獄された江戸・伝馬町の牢獄へと舞台が移ってからは、庶民目線を堅く守る作家の幕末史観が色濃く語られ、ひと味違う」
とあり、作家の心情を「忖度」して頂きました。(今や森友学園で「忖度」という言葉がいい加減に使われた結果、すっかり手垢が付いてしまったのは、残念です)
民報新聞は
「独自の視点で幕末・維新を切り取っている。『登場する数人の女性に思いをはせながら読み進めて貰うのも面白い』と、多くの人の目に触れることを願っている」
との記載は、まさしく春吉の大衆小説家としての制作意図のひとつです。
ありがとうございました。
さて3月21日(火)気象庁は、東京都千代田区の靖国神社にある桜・ソメイヨシノの標本木が開花したことを発表しました。平年より5日早く、昨年(2016年)と同じ3月21日の開花。これは沖縄を除くと全国で最も早い桜の開花宣言とといいます。でも、私の皮膚感覚としては、まだまだ底冷えも厳しいし、4月になってからが、花見の本番だと思います。
そんなわけで、ここ数年、「桜の定点観測」をしている場所がありまが、皆様にその写真をアップ出来るのは、月が変わって第2週からでしようね、きっと。お楽しみに。
2017/03/26 春吉省吾
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