5月25日(日)福島民報に「誇り高き福島発信」として記事掲載

「誇り高き福島発信」

時代小説「春のみなも」発刊

作家の春吉さん思い語る

民報記事5月5日低解像度

幕末の福島城下で生まれた女性「初」を主人公にした長編時代小説「春のみなも」ノーク出版)が発刊された。 執筆した福島市出身の作家春吉省吾さんは、過酷な境遇にもくじけずに生きた初の姿に、震災後の故郷を重ねる。発刊あいさつで福島民報社を訪れ「作品を通し、希望ある誇り高き福島を発信したかった」と語った。 小説は幕末の福島を舞台に展開する。初が九歳の時、藩政を批判し極貧に堕(お)とさ れていた父が刺殺される。初は父の親友の養女となって育てられるが、動乱の中に巻き込 まれていく。上下二巻で九百ページを超す大作だ。 春吉さんは福島高、明治大商学部卒。現在は東京でコンサルタント会社を経営する。 十五年ほど前から本格的に執筆活動を始めた。 今回は福島市史や古文書を丹念に調べ、史実をベースに自身二作目となる本格的な時代小 説を書き上げた。阿武隈川や吾妻山、歴史的な出来事や時代背景が詳細に描かれる。 終章では、ゆかりの人々や子孫らの回顧を通し、初の生きざまや志が受け継がれていることを強調した。 ほぼ仕上がっていた作品を震災後、熟慮の末に書き直したという。春吉さんは「強い 意志と行動力で時代を切り開いた初の生き方は、必ず次の世代に力を与えてくれると思 う」と話している。 上下巻とも二千百六十円。問い合わせはノーク出版電話O3(5454)1544へ。

 

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令和5年1月現在、全日本弓連連盟・錬士六段、全日本剣道連盟居合・錬士六段。40歳を過ぎて始めた「武道」です。常に体軸がぶれないように、手の内の冴えを求めて研鑽は続きます。思い通り行かず、時に挫けそうになりますが、そこで培う探究心は、物書きにも大いに役立っています。春吉省吾

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