平成26年5月20日、火曜日、東京での用事を済ませ、時代小説「春のみなも」の主人公「初」の故郷であり、私の生まれ育った「福島」に金曜日一杯迄行って参りました。
父を何者かに殺された九歳の主人公「初」の極貧の暮らしが、さらに絶望の淵に叩き落とされたところから物語は始まります。
「春のみなも」の上梓にあたってお世話になった方々への御挨拶と、新聞社への「春のみなも」に関するPR活動のためです。
福島には大きな新聞社が二社ございます。福島民報新聞と福島民友新聞です。福島民報が30万部。ラジオ福島、ふくしまFM、テレビユー福島などの株主になっており、福島テレビとも関わりがあります。福島民友が20万部。福島中央テレビと資本関係にあります。発行部数は、大分差がありますが、民報は毎日系列で、民友は読売系列です。系列から考えると県民への影響力は五分に近いと言えます。
書評や出版物の解説は、新聞に叶うメディアはありません。但し、一方の新聞社に取り上げられただけでは、「福島」では片手落ちということになってしまいます。お陰様で両社の編集局文化部長と長時間お話をすることが出来ました。お二人は既にお送りしていた「春のみなも」を読み込み核心部分をしっかりと把握しておられました。インタビューではお二人から視点の違う切り口で、鋭い質問をされました。
翌日は伊達市「月舘総合支所」の支所長と副支所長さんに色々とお話を伺ってきました。ライフワークの「冬の櫻」「春のみなも」、現在執筆中の「夏の熾火」と最後に予定している「秋」の基礎取材です。「秋」の題名は未だ未定です。長期計画ですからじっくり行きますが、地元の古老の方々へのインタビューなどは、行政のご協力も得ないとなかなか出来ません。その間、短編や、中編の物語も仕上げていきたいと思っています。それから春吉省吾とは別の「佐藤祥一」の「言挙げぞする」という、哲理集も上梓したいなと言う「野望」の未だに抱いています。
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