春吉省吾は何故長編に拘るのか VOL.110

西新宿の「成子神社」七福神の大黒様とご対面。第二巻「破天荒解」上梓(Amazonは9月17日以降)のあと、第三巻とDoubleStandard執筆のホンの合間の気分転換と、祈願成就のため。9.13。

成子神社はパワースポットの一つという。

境内にある、七福神の全てを探して、手を合わせて来た。これは福禄寿。 幸福・俸禄・長寿の三徳をそなえる。

神田川が流れる、淀橋。青梅街道かかる橋で、江戸時代は「面影橋」と呼ばれたこともある。

帰り道、十二社熊野神社にも参拝、さあこれで大願成就、午後から机に向かうぞ!!  9.13。

  <本文>
もう、20年近く前になりますが、ある友から
  「〇(私の本名一文字)ちゃん、何で短編や、中編小説書いて、賞を取りにいかないんだ」
  と言われたことがあります。
  「今時、長編小説書いても読む人も少ないし、第一、名前が売れなければ、多くの人に読んで貰えないじゃないか」
  「う~ん、でもな……」
  そう言って、私は言葉尻を曖昧にしたままでした。
  確かに、日本人は本を読まなくなりました。さらっと読み飛ばす、軽めのもの、暴露もの、芸能タレントが書いた(実際にはゴーストライターが書いた)冊子等が、書店に平積みになります。小説も大出版社や、それを後押しするテレビ・新聞等のマスコミによって作りあげられた作家が、頻繁にマスコミに露出します。〇〇賞もそういう、ベクトルの上にあります。当然と言えば当然です。売れなければ商売になりません。そういう世間のからくりを知ってしまったので、私には、〇〇賞などはどうでも良いことです。選考委員なら別ですがね……。
  ノーク出版のメインHPのサイドバーには「春吉省吾の独り言」が記載してあります。
  「文字を読まなくなった」この時代、『超』長編に拘わるな」と友は言う。しかし複雑な登場人物が紡ぐ「長編小説」を楽しむ心の余裕と、真の教養が今の日本人には必要だ。重層思考を持たない日本人は、世界中の禿鷹に全てを奪われる。春吉省吾の物語を読んで欲しい」
  さて現代人が読書をする時間は、携帯電話やスマホの普及に伴い減少しています。大学生においては読書を全くしないという人の割合が全体の半分近くの45%にのぼり、更に老人のテレビ依存症も昂じています。いずれも依存症、中毒症のようなもので、それらをある程度、制御すれば、年間200冊もの読書が出来るという統計もあります。
  久保田堯隆という私より3歳年上の日蓮宗の御上人がいらっしゃいます。その方がお書きになった「目からウロコの法華経講話」(水書房刊)という全五巻の書籍を大切に読んでいます。偉い方々の法華経の話や高名な宗教学者先生方の講義は、今ひとつ頭に入って来ませんでしたが、この本は違いました。発行書店もマイナーですが、良書中の良書だと思います。法華経を知る手掛かりの本としては日本最高の書籍だと私は思っています。私は久保田上人とは、まだお目にかかったことはありません。この書籍に出会って、お目にかかるのが怖くてその機会はまだないのです。
  私のそういう感覚、感性、みなさん判りますかね、判る方は間違いなく私の作品のファンになると思います……。
  その久保田上人は、その講話の中で、長編の物語に関してこう持論を故述べておられる。
  ちょっと長いですが、その一部分を御紹介します。
  「世の中には、エッセイを書かせたら見事という方がいます。また新聞の評論などで良い文章を書く方もいます。じゃ、この方たちに、長編小説を書きなさいと言ったら、どうでしょうか。先ず無理でしょうね。心の内側で、小説全体の設計図が出来上がらないままではね……。小説はもちろん、部分部分が面白くて、キチンとしていなくてはなりません。が、それ以上に、その魅力のある部分部分が、どんなふうに均衡を保ちながら、全体を形づくっているか、そこに全てがかかっているんです。この能力を持った人のことをプロというわけです。」
  引用させて頂いた、この一部は実は法華経の教典、すなわち「絶対の真実」を記したその有り様を述べた「雑談」の部分です。
  法華経は絶対永遠の真理の物語で、まさに長編物語の至宝中の至宝です。各章全体が、一つの言葉を発し、その純度の高い短編小説の全てが連関し、重層構造をなしています。まあ、人類史上これに及ぶ長編物語はありますまい。
  さて、長編小説それも、書きおこし小説は、作家にとってとんでもない覚悟が必要です。一般に、新聞連載、雑誌連載などの契約によって、原稿用紙一枚何円という収入が保証されます。私には、それがありません。執筆料ゼロというわけですね。
  それを承知で「長編歴史時代小説」に取り組んだのですから、覚悟が違います。それは、一端、私の書が世に出て、私の作品が次の世代に読んでもらう機会は必ず来る。だから本気で読んでもらえば、きっと彼らの意識形成に役立つというという自負があるからです。
  ただ忸怩たる想いは常にあって、もう少し単純な誤字脱字をなくして、世間に「長編歴史時代小説・四季四部作」や、今回の「怪物生成」「破天荒解」の初音の裏殿シリーズが、メディアを通して告知されていれば、読者はあと百倍は増えただろうと思っています。しかし一切焦る気持ちもありません。従来の歴史時代小説よりも、多少マニアックで、ある程度、知的レベルの高い方々でないと、とりつきにくいかも知れませんが、それは、日本人の知的レベルが退化しているからで、私が合わせることではありません。私の読者は、知的好奇心が豊かで、古典や宗教観などの知的レベルのかなり高い方たちだと思っております。
  こういう日本人が、将来にわたって、もっともっと増えていかないと、日本は、したたかなDouble Standardを使い分ける、グローバリストたちのワナに簡単に落ちてしまいます。もうすでに、落ちつつあります。何としても、食い止めなければなりません。何としても……。
                                 令和4年9月15日
春吉省吾
 第二巻「破天荒解」発売記念として、一巻・二巻のセット販売、特別価格5,500円(消費税送料込み・限定200セット)で販売いたします。第二巻「破天荒解」も特別価格2,700円(消費税送料込み・限定200冊)です。自作したB7版・特製度量衡しおりも、先着300名様にプレゼント致します。〈アマゾンでは記念販売はいたしません〉
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●ノーク出版ホームページ https://norkpress.com/
●YouTube春吉省吾チャンネル(「冬の櫻」「秋の遠音」「怪物生成」「破天荒解」の動画など)〈作品のイメージ動画発信〉

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