今、日本のそこにある危うさ。「29円モヤシ」の次へ VOL.59

2019.10.13 台風一過。前日からの強風、豪雨は嘘のような風景。私の秘密の散歩コース。

2019.10.14 東京城西地区居合道大会六段演武。ビデオを見て、まだまだと長嘆息。中央が私。

2019.11.1代々木八幡宮、七五三の看板。

2019.11.7 近くの公園で、猛暑、暴風雨にもめげず、秋はゆっくりとやってきた。

本文

7月の末に発刊した拙著「29円モヤシの目線で 日本の危機と 生死観を考え直す。」(以降「29円モヤシ」と記述)は、控えた書き方をしていますが、今後、そこに記載した予測は、現象としての現れ方は多少変わり、時間軸のずれはあったとしてもほとんど「現実」になるはずです。
それは、物事の本質を突き詰めていくと、そのようになるからです。
各章のタイトルは、まだお読みになっていない方々へPRのために記載しておきます。

(1)「今」を考える (2)  江戸の天災 (3) 幕末の国力低下 (4)制御不能、視界ゼロの時代
(5)その後の処置が曖昧だと (6)戦後七十五年目の澱 (7)東京オリンピックの危うさ
(8)嫌~な感覚「歴史は繰り返す」   (9)閉塞感に満ちた世界経済の現実を知ろう
(10)   政治と貧困の間で   (11) 2020年の世界経済と日本
(12)拡大再生産という資本主義経済システムの終焉
(13)「維持生産システム」という構造変革と障壁   (14)「維持システム」を 構築するには
(15) TPPと日本農業   (16)戦後七十五年、日本人の向き合った「世界」
(17)ジャパンバッシング    (18)漁夫の利を許すな   (19)世界の中の日本の立ち位置
(20)米・中・韓との交渉   (21)世俗で普通に正しく生きていくことの難しさ
(22)日本の年金事情   (23)「定常経済」とは   (24)考え方を変えなければ
(25)日常の意志決定   (26)身の丈の暮らし、29円モヤシ   (27)日本人の考え方
(28)生きていくための日本人の思想   (29)縄文の伝統は今も生きている
(30)日本の「宗教」空海と親鸞のこと   (31)そして身軽になる
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これらの項目は何れも、我々日本人が「今」直面している問題で、それらは全て過去から「今」に続き、そして未来に繋がっていく問題です。
人は、過去にどう行動し、その結果をどう精査したかにより、その経験は「今」に生き、未来が更新されていくのです。たとえ失敗しても、そこに自分自身の生きていく「価値」を見いだし、経験が意味づけされると、人は目的を持った上昇スパイラルの中で生きることが出来ます。
けれど個々人の努力だけでは決して抗えない「運」とか「命運」は存在します。絶望のどん底に突き落とされたとき、不安に立ち竦み、世界を恨み、呪い、自身の存在が「負」になってしまうこともあります。
台風19号の甚大な被害を「他人事」とたかを括ってはいけません。この先、海水温の上昇は中途半端な施策をしても抑えきれず、それが原因の風水害・熱波の猛威は、一層強まります。ごく近い将来、自分が、家族が、生活している地域がそうなると覚悟をしなければなりません。

人の真骨頂は、あらゆる理不尽とどう向き合っていくかが、生きる「価値」だと思っています。 絶望の淵から人はどう這い上がるのか。そのプロセスの中に生きる価値があります。
我々はちっぽけな存在ですが、その一人ひとりの中に広大無限な「宇宙」が広がっています。
ところが、過剰な物欲、金銭欲、名誉欲は、放っておくと雪だるまのように精神を蝕み、本来持っているはずの「宇宙」が弾き出されてしまうようです。
そうならないためには、欲も程々にして「生きて、生かされているその本質は何か」と常に考え続けていると、小さいながら「宇宙」が見えることがあります。
そのために私なりに実践し続けていることがあります。
大げさに言うと24時間、寝ても覚めても、「ことの本質は何かと」考え続けることです。無意識の中でも様々な事柄を常に頭の片隅に置いておくことです。こう言うと、とてもストイックな堅苦しい生活をしていると誤解されるかも知れませんが全く違います。これが実に楽しく、精神的にゆったりとした気持ちになるから不思議です。
私なりのそのアプローチは、答えのない現代社会にどう立ち向かえばいいのか、「個人」「世界」「国家」の新しい関わり方を、ある切り口から、統合的に考えようとするものです。
人類が培ってきた「英知」は、西洋哲学や、仏教の唯識や禅、儒教や道教、民俗学、歴史学など様々ですが、それらを統合し、ドロドロとした世界の活動にどう対処すべきか、我々の生活に役立つことがなければ、そんな英知は知識だけ、教養だけの画餅です。泥臭くあなた自身の「哲理」を構築しなければなりません。
その考え方は、私が2011年7月に上梓した「経営の嘘」という経営哲理書の中に、簡単に記載しています。(P316~P323「二つの『スタンダート』と日本人)
私がこの先、上梓しようとしている、哲理書の切り口は、この考え方をより具体的にわかりやすくするものです。ご期待ください。

身の回りで起こる事件や事柄を、新聞やテレビ、ネット情報などから得るも、「う~ん、なんか変だな、何かしっくりこないな」と思う今日この頃です。
多くの人は、「そんなもんだ」とその先を深く考えずに、スルーしてしまいます。しかしその惰性に流された怠慢は、とても危険なことです。武力、権力、財力を持ち、更にその覇権を拡大しようとする者(既得権によって更なる利益を享受しようと目論む者も含みます)を喜ばすだけなのです。
ところが「何故だろう?」と考えようとすると、人は壁にぶつかります。ブラックボックスの中身が何であるか解明しようとしても、その調べ方、アプローチの仕方を知らないのでストレスが溜まります。そのストレスが、あなたの中に澱のように堆積していませんか?
そうです。中途半端な思考プロセスで考えている限り、ブラックボックスの前に立ち竦んだまま、勝手に物事を混乱させてしまうだけです。
そうならないために、春吉流「観想法」とでもいうような哲理を考えています。観想といっても、自分自身を内観するだけでは、世俗の不条理を捉えられません。世俗を超越して人間は生きられません。欲望まみれの世界の中で、挫けずに生きていくためには、物事をどう考え、どう納得するのか(これは何も考えずに唯々諾々と従うこととは全く違います)を確認しなければなりません。
答えのない世界にどう立ち向かえばいいのか?という大きな問いの「解」を見いだすべく、構想を練っています。

AI(人工知能)、バイオサイエンス、グローバル資本主義社会の行方、各国の覇権主義、地球温暖化対策などの人類の課題と、我々日常生活の暮らしは、思った以上に緊密に繋がっています。 それにしても、喉元に小骨が刺さっているような、嫌な感覚をいつも感じているのは、私だけでしょうか?
いちいちあげつらうことはしませんが、地域行政一つとっても、箍の緩みと権威主義で、事なかれ主義が蔓延しています。それにぶら下がっている、○○委員会、○○連盟、○○協会など、既得権益者が無責任で無駄なことをしています。社会が硬直化する最たるものです。
更に国家レベルになると、扱う数値の単位が違ってきますが、優秀な人材がいると思いきや、とんでもない。もっと杜撰です。オリンピックのゴタゴタを見れば分かります。金まみれ、既得権益まみれ、老害とオンパレードです。(おおもとのIOC、その傘下のJOCに顕著です)

次回の私の書は、随筆とも哲学とも経済書とも、ハウツー書とも、小説ともつかない摩訶不思議なジャンルの書籍になるはずです。ご期待ください。
例えば、明治政府の成立を欧米列強の世界戦略の一端から捉えると、彼等の強い思惑が見え隠れします。我々はその背景を理解せずに、その後、日清、日露戦争を戦い、太平洋戦争に突入し敗戦国となりました。戦後、日本は脅威の経済復興を遂げましたが、バブル崩壊によって、1990年のピークから15年の間に、日本の株式と土地の資産価値は1300兆円も減少しました。国民1人当りにすると1000万円以上の国富が、文字どおり消失したわけです。この根本原因は、単にバブルと片づけられますか? 世界には日本のバブルで利を得た奴らがいたはずなのです。
私たち日本人の生活は、世界的に見てもかなり微妙な立場にあります。その原因を、多方面から考えて俎上に載せ、世界の政治とその裏にある巨大なアンフェアな金融構造の存在も考慮しなければなりません。GAFAという世界情報ネットワークに完全に飲み込まれている日本の現状。加えて米中両国の覇権を争う情報戦争があります。私たちはそれらとどう向きえばいいのか?
1980年の時点では、世界のGDP(=実態経済と考える)と金融資産がほぼ同じ額でした。しかし、現在は金融資産がGDPの4倍以上に膨れ上がっています。いわば実態のない金融バブルになっています。何れ弾けるでしょう。かつての日本のバブル崩壊、リーマンショックとは、次元が違うとてつもない「破壊力」を持つはずです。
世界金融市場にはその「ババ」をどこかに押しつけて、逃げ切ろうとする「工作」は間違いなく存在するのです。
そのリスクを「日本」「日本人」が被ったとしたらどうでしょう?
残念ながら「現状のままでは、なるようにしかなりませんし、悲劇は回避できません」
それが避けられないとしたら、我々日本人はどうなってしまうのでしょう?
我々はその覚悟を持ち、冷徹に、腑に落ちるように、日本人はどう生きなければならないかを、納得する新しい「哲学(あるいは哲理)」を作り上げなければなりません。それも早急にです。
その根本原因と現象、その対策は具体的でわかりやすくなければなりません。

今から30年前近くに執筆された「日本存亡のとき」(高坂正堯著:講談社)の最後の一行を抜き出してこの随筆の終わりにしましょう。
「しかし、内政と国内政治構造面での思い切った改革なしには、日本が世界で生きていけないことは間違いない」
我々の生きている現在の社会は高坂氏が指摘した30年前よりはるかに厳しいのです。
世界経済(実体のない金融資産も含めて)のどこか一ヶ所が綻びれば、個人情報は全て漏れ、年金の運用もままならなくなります。この先、暖衣飽食は望めないとしても、この国に生まれて、充実の生涯であったと思いつつ、次世代に繋いでいくには、経済の最低保障が必要です。
また生きる覚悟をするには、しっかりとした「自己哲理」を持つことが必要です。しかし残念ながら戦前・戦後を通して、いまもなお、国民教育の中にそれを醸成する機会はありません。
我々がこの日本で、日本人として生きていくためには、「社会構造と個の確立」というその双方を確立し改革しないと、世代を繋ぐ次なる高みの文化的活動は出来ないのです。
このまま、経済活動の本質を精査せずに、生きる意味を考える道具も持たず、貧困に沈んでしまうことがあれば実に残念です。
日本が、日本人がまさにいまそこにある危機にどう立ち向かい、どう対処すればいいかというのが、新刊の上梓趣旨です。
「29円モヤシ」という足下の哲理から、更に人間の欲望の深層、事の本質を考えています。                                             2019年11月21日  春吉省吾ⓒ

※高坂 正堯(こうさか まさたか1934年(昭和9年) ~1996年(平成8年))日本の国際政治学者、思想家、元京都大学法学部教授。専門は国際政治学・ヨーロッパ外交史)

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