「破天荒解」と自己精神の自立 VOL.108

●破天荒解の表面の帯のコピー
若き「天才戦略家」宇良守金吾 始動。金吾の熱き意志に シンクロせよ!!
絶対リーダー「宇良守金吾」の知略に学び闇を斬り裂き 希望ある明日の日本を創れ!!
●破天荒解の裏面の帯のコピー
幕末・維新の概念を根底から覆す新基軸の「経済時代小説」遂に誕生。
若き「起業家」よ、探究心に燃える「歴女」よ、混沌の「令和」に読むべき時代小説がこれだ。
主人公金吾が、リアルな「幕末」の裏側を次々に暴いていく
四百字詰原稿用紙1,110枚 読みごたえ十分な長編書きおこし!!
〈今回9月15日発売(ノーク出版ネットショップ・一般の販売は25日)の「破天荒解」~初音の裏殿・第二巻~のDMの2頁をプログで掲示しました。購入者の方しか、DMを読むことはないので、一般の方々へ告知のために、私がどのような動機で、執筆をしているかをご理解頂くためにブログにアップしました。〉
  「破天荒解」~初音の裏殿・第二巻~の発刊にあたって
  夏目漱石は、明治三十三年(一九〇〇年)、三十四歳の時、政府から英国留学を命ぜられ、英文学の研究のため、二年間ロンドンで暮らした。外国人として漢学の要素を積んできた漱石にとって、イギリスの基準による文学研究を只行うだけでは、いつまで経っても敵うはずがないと苦悶し、遂には神経衰弱に罹ってしまった。
  その後、日本に戻った漱石は、どうやってその苦痛から抜け出せたのか……。
  漱石の最晩年、大正四年(一九一五年)の講演録「私の個人主義」の中にこういう記述がある。〈大正三年十一月二十五日学習院輔仁会での講演〉
  「(前略)私は下宿の一間の中で考えました。つまらないと思いました。いくら書物を読んでも腹の足にはならないのだと諦めました。同時に何のために書物を読むのか自分でもその意味が解らなくなって来ました。この時私は始めて文学とはどんなものであるか、その概念を根本的に自力で作り上げるよりほかに、私を救う途はないのだと悟ったのです。
  今までは全く他人本位で、根のない萍のように、そこいらをでたらめに漂よっていたから、駄目であったという事にようやく気がついたのです。私のここに他人本位というのは、自分の酒を人に飲んでもらって、後からその品評を聴いて、それを理が非でもそうだとしてしまういわゆる人真似を指すのです。(後略・原文のまま)」
  こうして漱石は、他人本位から脱却し、文学における「自己本位」という思考を苦闘の末に獲得した。 漱石のいう「自己本位」とは、彼の漢学の素地を生かしたままで、その知識と感性を生かしつつ、自在な判断力をもって、英文学(後に漱石が生み出す文学)に向き合うことが大切だという。
  更に漱石は「私の経験したような煩悶があなたがたの場合にもしばしば起るに違いないと私は鑑定しているのですが、どうでしょうか。もしそうだとすると、何かに打ち当るまで行くという事は、学問をする人、教育を受ける人が、生涯の仕事としても、あるいは十年二十年の仕事としても、必要じゃないでしょうか。ああここにおれの進むべき道があった!ようやく掘り当てた!こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたは始めて心を安んずる事ができるのでしょう。容易に打ち壊されない自信が、その叫び声とともにむくむく首を擡げて来るのではありませんか
  漱石のいう「自己本位」は、物書きにとって、尤も大切な精神のあり方だ。
  漱石のいう「自己本位」とは「自己精神の自立」のことで、エゴイズム、つまり我執とは対極の概念だ。また漱石の「則天去私」と「自己本位」とは、コインの裏表であるというような意見があるが、それは違う。天の瞳を持って俯瞰して眺める(則天する)ことで自らの役割を知り、自在になれる。つまり「則天去私」は「自己本位」の極みなのだ。
  そう考えると、これまでの多く歴史時代小説は、右か左か、好きか嫌いか、善人か悪人か、味方か敵かと、いわゆる劣悪な二元論の観念に捕らわれていると判る。それらを読んでも、多角的な物の見方、考え方を醸成されることは決して無い。
  歴史時代小説は、いや歴史時代小説こそ、漱石のいう「自己本位」の立場で執筆しなければならないのだ。
  戦後七十七年、マスメディアによって、多くの情報は歪曲され、正確な情報が遮断され続けている。商業主義に堕ちた大手新聞社や出版社も同様である。我々の思考回路はいつのまにか短絡化されて、複層的、重層的に物事を考えられなくなり、ちまちまとした「箱庭」のようにされてしまった。
  これでは世界情勢の複雑な動向に対処出来るはずもない。
  「あれ、何かおかしいな」と思いながら、そのままスルーすると、悔いの残る人生を送らざるを得なくなる。
  世界で起こっている様々な事柄を、貴方の埒外と思っている限り、この先も簡単なからくりに欺され、翻弄されたまま、貴方の人生はあらぬ方に流されてしまう。
  それを広く知らしめるのが、私の還暦からの物書き作業だ。
  その私の意志が百パーセント発揮できる「一人出版社を作ろう」と決心したのはそういう理由からだ。
  今回、古稀から執筆が始まった一巻読み切りの、新シリーズ「初音の裏殿」第二巻「破天荒解」
  このシリーズは、天皇家の血筋を引く、天才宇良守金吾が、いち早く「世界」と接触し、大活躍する物語だ。
  幕末の政治経済、金融、風俗、社会情勢、欧米列強の動きも精緻に描写し、これ迄の二元論に単純化された面白さとは対極にある異次元の面白さが「初音の裏殿」シリーズだ。
  人情の機微、愛の躍動、人生の儚さ哀しさ、情念など人間のさまざまな不可思議な闇も描かれる。
  今回の「破天荒解」~初音の裏殿・第二巻~は、宇良守軍団、金吾の卓越したリーダーシップの許、活き活きとした集団になっていくプロセスが面白い。
  百戦錬磨の大坂商人を唖然とさせ、人的ネットワークを最大限に活用し、幕府御庭番の網をかいくぐり、奇想天外な方法で輸入極上白砂糖を販売し、更には新商品開発にも挑戦し、家臣、領民、宇良守軍団の活性化を図る。
  金吾と関わる、長崎会所の面々、薩摩藩島津斉彬をはじめ、新興薩摩豪商濱崎太平次、適塾の緒方洪庵、関白鷹司政通、岩倉具視など、金吾の人脈は波乱を含んで拡がっていく。
  次々に展開するエピソードにワクワクしながら、読者は思わず膝を叩くはずだ。
  企業コンサルとして、幾多の戦略実務に関わり、世間の裏の裏まで知り尽くした著者が描く、リアルな幕末時代小説シリーズ・「破天荒解」 ~初音の裏殿・第二巻~
  難題を次々に解決していく主人公宇良守金吾の、重厚で壮大な物語は、次世代の若き起業家や、知識探求に真摯に取り組んでおられる「歴女」の方々にこそ読んで貰いたい。
          令和四年壬寅 九月九日   春吉省吾
              〈記述の日付は先付になっています〉


ノーク出版ネットショップで、9月1日から予約販売を開始いたします。9月15日販売開始です。第二巻「破天荒解」の発売記念として、弊社ネットショップからご購入いただいた方には、様々な特典をご用意しました。

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●ノーク出版ホームページ https://norkpress.com/
●YouTube春吉省吾チャンネル(「冬の櫻」「秋の遠音」「怪物生成」の動画など)〈作品のイメージ動画発信〉

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