「愛別離苦」4月1日より販売 !!

ノーク出版からお知らせ

「お陰様の特別キャンペーン」を「自社ショップ」で開催します

 いよいよ4月1日から「愛別離苦」初音の裏殿・第四巻が発刊されます。
 3月20日より、春吉省吾・ノーク出版のブログから予約できます。
 既に、(株)ノークとノーク出版の共同企画による、期間限定・冊数限定の特別販売を「自社ショップ」にアップしました。いよいよ始まりました。
 多くの方々にお読みいただくための「超特別価格」です。
 4冊纏めてご購入希望の方はこちらから購入できます。
 またこれまで「怪物生成」第一巻、「破天荒解」第二巻、「深慮遠謀」第三巻を全てお買い求めいだいている方には、「愛別離苦」第四巻(これも特別価格です)をお買い求めになれば、残りの3セットをプレゼントいたします。まだお読みになっていない、近しい方へ、ギフトとしてご利用ください。
 (これまで3セットお求めになった方々は、全てデータに残っています)

「お陰様の特別キャンペーン」とはいえ、何故こんなに「出血価格」で提供するのかという理由は単純です。
新しい視座の「幕末歴史時代小説」を多くの方々に、知っていただき、楽しんでもらいたいからです。

高度成長期、日本人は遮二無二突っ走った

 敗戦5年の後、朝鮮戦争特需から日本は高度成長期に至りますが、歴史時代小説は時代の要請を受け、大衆小説として大人気を博しました。長時間労働を強いられた多くのサラリーマン達が、その英雄譚に夢中になりました。
 司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」の竜馬(本当は龍馬)は、創られた英雄ですが、今やそれが「歴史」となって、「竜馬」を批判する者は、多くの「竜馬」ファンに袋叩きにされてしまいます。熱狂的なタレントや政治家が「竜馬教」になっています。
 「宗教」に理屈で立ち向かっても無駄です。
 私も中学の時に、ませた友人に薦められ、「竜馬がゆく」を一気に読んで、血湧き肉躍った事を覚えています。しかし後に読み返すと、竜馬の活動資金は果たして何処から出たのかと疑問に思いましたし、単純に、薩摩や長州、土佐からかき集めただけではないのです。
 政商グラバーとジャーディン・マセソン商会の関係、香港を拠点とする後の香港上海滙豐銀行有限公司(HSBC)を通してのイギリス本国との関与は書かれていません。筋立てが極端に難しくなりすぎ、「裏の裏」を記載すると、竜馬が忽ち矮小化されてしまいますからね。
 しかしそれはやむを得ません。高度成長期の日本、グローバリゼーションのマイナス面など、誰一人として主張する日本人がいなかった時代です。とにかく日本はどんなことをしても貿易立国で国作りをすると、単純に「グローバリズム」に突っ走った時代ですから当然なのです。

 余談ですが、今から29年前に仕事の一環で、友人と一緒に、香港島にある「香港上海滙豐銀行有限公司(HSBC)」のなかなか入れないコンピュータ室に入ったことがあります。外部者は滅多に入れないのですが、いい思い出として残っています。これは私の「永別了香港」という長編小説に記載しています。実体験です。

敗戦後の節目を1961年として見てみると

 さて、この「竜馬がゆく」という小説が生まれた時代背景は、1961年の民主党のケネディ大統領によって、アメリカの対日政策が、戦後の日本の占領政策が大きく変わった時期と私は捉えています。GHQの占領下から、米ソ冷戦時代、直前の1960年の日米安保条約改正で、「安保反対闘争」が国民的うねりとなりました。
 1961年3月、ケネディ大統領はライシャワーを駐日アメリカ特命全権大使として就任させ、日本統治を文化的宥和政策に切り替えたのです。日本のマスメディア、文化人達はこぞってこの政策を手放しで歓迎しました。「新しい日米関係の始まり」だと……。

 ライシャワーの対日本政策は見事でした。文化政策で絡め取ったのです。敗戦後81年、マッカーサーと組んで、戦後の日本処理をしようとした吉田茂でしたが、甘く見たダラス兄弟に足許を掬われ、アメリカとの安保条約という縛りの中で、現在もその状況から抜け出せません。

 ライシャワーのソフト戦略は上手にそれらを「覆う政策」でした。
政権与党の自民党、見せかけ対立野党の社会党、財界、官僚、マスメディアも取り込まれ、多くの日本人はそれが日常の「当たり前」として刷り込まれ、フルブライト奨学金事業などを更に充実させて、アメリカをファンにさせる政策を採りました。
 同じ奨学制度でも、現在の日本の中国人に対する奨学金制度などと比較しても「PR効果・実効効果」は大成功でした。

 やがて日本がアメリカ軍事力の傘のもと、経済的にアメリカを脅かす存在になりますが、アメリカは、日本の出すぎた国家としての繁栄は決して許しません。1985年のプラザ合意、翌年の日米半導体協定(1986年、1991年改定)など枚挙に暇がありませんが、殆どの日本人は「しょうがない、アメリカ様には逆らえない」と盲従し、何の反論も主張しないのです。その日本の空気を見事に作りあげたのが、ライシャワーの対日政策だと思っています。
 司馬さんの「竜馬がゆく」の連載は1962年から1966年まで新聞紙上で連載されました。司馬さん御本人も認めておられますが、この小説の主要な参考資料(ネタ本)は「坂本龍馬と明治維新」という1961年の春に上梓された本です。
 著者はマリアス・ジャンセンは、ハーバード大学ライシャワー教授門下の秀才です。
詳しくは、私のブログ「新しい歴史の視座が『日本』の危機を救う」に記載しました。
 私は、敗戦後81年の括りと併せて「戦後65年」という括りを、新たな日米関係の一つとして捉えています。

いつの世も政治は利権で動いています

 1961年以降、表向きのアメリカの統治政策は「沖縄」でした。「沖縄は日本ではない」というアメリカ政府の意識醸成(反日・親米政策)活動がその後、本土の左翼活動家達によって捻れた思想に利用され、現在に続いています。駐留米兵の度重なる事件・事故が長年にわたり繰り返されており、県民の根強い不信感や負担感の原因もそれに重なります。
 しかし私が「初音の裏殿」シリーズに記述した琉球の人々は、薩摩に搾取され、進貢船による朝貢貿易で、明・清に気を遣う琉球政庁や琉球人ですが、彼らは、したたかで、陽気で明るい人々です。(「愛別離苦」初音の裏殿・第四巻参照)

 戻れ、本土のアメリカの対日政策は、柔軟織り交ぜたアメリカの対日文化ソフト政策の妙により変化しましたが、敗戦直後のGHQによる政策は苛烈なものでした。徹底した焚書により日本文化を潰し、「東京裁判史観」(日本は犯罪的な侵略国であったという認識)を徹底させました。
 それらに協力した、人文系の学者や大学教授、マスメディアの転向者などのいわゆる「敗戦利得者」の系譜は、司法・検察、行政、政治家に広く跨がって、未だに日本を支配しています。
 それらの勢力は日本に大きな害をもたらし、我々日本人を苦しめています。
 しかし、現在我々が措かれている世界情勢は大きく変わりました。
 「パンドラの箱が開いた状態」あるいは「沸騰する大釜」のように、一度に多くの災いや問題が噴出し、宗教的対立を始め、さまざまな感情が交ざり合い、収拾がつかない状況になっています。

グローバリズムの本質

 高度成長期からこの数年前まで、「グローバリズム」の本質を、学者を始め多くの識者は一元的に捉えていました。しかし現在は、グローバル資本主義・新自由主義は、社会格差を広げ、国の自律性を失わせ、経済成長すらも実現させられないと言う負の現実がようやく語られるようになりました。特に「金融グローバル」と「株主資本主義」は、実体経済から大きく乖離し、ほんの一部分の人間に富が集積し、大部分の人間を貧困におとしめる格差社会が拡大しています。
 単純な英雄譚の歴史時代小説は、読んでいて気持ちのいいものですが、歴史時代小説の役割はそれだけではありません。特に幕末を時代背景にする歴史時代小説は「クーローバリズム礼賛」歴史認識から新しい視座で事物を冷静に判断する能力が必要です。
 そこを忘れると、「ジャパンアズナンバーワン(Japan as Number 1)」(1979年・エズラ・ボーゲル著)のように、「日本人は凄いんだ」と軽薄にも勘違いして有頂天になってしまいます。実はボーゲル博士は「ジャパン・イズ」ではなく「ジャパン・アズ」と言っているのです。つまり博士は「日本が一番」と断定したわけではなく、アメリカ国民を発奮させる目的で「日本には一番と思えるところがある」と書いたのだと、御本人が仰っています。
 日本国民には、これまでとは異なる考えに立脚しないと生きていけないという考えは希薄のようです。高度経済成長がうまくいきすぎたせいなのか、物事を考える「視座」は硬直したまま、「失われた30年、いや40年」のままです。

幕末の歴史時代作家の役割と使命

 我々は従来の幕末歴史認識の視座から、多元的に物事を捉える必要があります。
 幕末の歴史時代小説の醍醐味は、「世界の中の日本の立ち位置(開国・攘夷・欧米列強の圧力)」「経済・金融政策(財政破綻・軍備増強・産業育成・通貨問題も含む)」、「朝廷・公家・幕府・有力大名の覇権争い(公武合体・倒幕)」という三つの基本的な事項が具体的に織り込まれていなければなりません。
 私には、上記の三つの主要テーマが、これまでの幕末歴史時代小説では、表面部分だけをなぞるだけで、まともに繋がっていないと感じていました。現在の混沌とした世界情勢を見るに、全くもの足りないのです。歴史の裏で画策されていたことや、複雑な人間関係を解き明かし、しっかり書き込まないと、本当の「幕末・明治維新」を捉えられないないのです。そんなことでは、我が今生きている「世界の中の日本」も見えていないのは当然です。歴史から何も学んでいないのですから。
 これを判りやすく物語にするのは大変な力技が必要です。しかし、大きな視座で、錯綜する人間関係を解きほぐし、それぞれがどのような役割を果たしていたかを描ききることが、歴史作家の役割だと思っています。
 それが今、幕末の歴史時代小説家に求められる、役割であり使命であると考えています。これら大命題のもと、様々な風俗や、商売のやり方、例えば、庶民の食べる一串団子と、塩瀬の高級饅頭との値段の差までも具体的に書き込むことで、はじめて「シン幕末大河ドラマ」が完成すると思っています。
 上記三つの事項意外にも「ひたすら滅びの美学」を求める新選組や天狗党、禁門の変での真木和泉などの生き方を描いた幕末ものもまた捨てがたいですが……。

主人公「春吉金吾」に託したもの

 幕末からおよそ180年(仮に弘化3年を基準にすると)、これまで、あまりに単純化された歴史認識を是正したいという思いで、主人公「春吉省吾のルーツとその関わり」を作り出しました。300年来の朝廷・公家と「宇良守家」の血縁も「栞」にしました。
 複雑な立場の中に身を置く宇良守金吾の立場を読者は可視的に理解していただけるはずです。ここまで詳細なグランドデザインによって、幕末歴史時代小説を書かなければ、隠された朝廷・公家の血のパワーは理解できないのです。
 「初音の裏殿シリーズ」は「シン幕末大河ドラマ」と表記したように、従来の歴史時代小説からその視座を大きく拡げた幕末の歴史時代小説です。
 既に世界は、社会的・経済的に大きく変貌しています。歴史時代小説家として、様々なレジュームチェンジを自分のものとして、新しい視座で、あるいは多角的な視点から歴史時代小説を完成させたいと思ってここまでやってきました。この私の意志が「初音の裏殿シリーズ」の執筆の原動力となり、独りでも多くの方に読んでもらいたいと頑張っています。
それが「お陰様の特別キャンペーン」です。

主人公金吾には「白龍」がついている

 架空の人物「宇良守金吾」の先祖は、第104代天皇・後柏原天皇で、自らは母系ですが、第119代の光格天皇を祖父に持ちます。
 その光格天皇の形見「清月丸」という龍笛を得て、猛稽古を重ねた金吾は、自在に演奏出来る様になりました。
 「龍笛」という笛は、天と地の間を行き交う「龍の鳴き声」を表しています。
 この先、「龍」の能力を持つ金吾が、「天」としての朝廷と、軍事力を持ち政治を行う「地」としての幕府との間に、事あらば両者を取り持つであろうことは難くありません。
 金吾を守護する龍は、全身の鱗が白い「白龍」です。今は亡き、金吾が愛してやまなかった秋月が、観世音菩薩の化身となって、白龍を操っています。
 白龍は古代中国で、天上界の皇帝である天帝に仕えているとされた龍の一種で、龍は基本的に空を飛べますが、白竜は特に空を飛ぶ速度が速く、これに乗っていれば他の龍に追いつかれないのです。
 天才金吾は誰も追いつかない飛び抜けた思考と行動をします。まさに、主人公金吾には「秋月が化身した、観世音菩薩と白龍」がついています。
 五行思想では、白は西を意味するため、白龍を白虎と同様、西方を守護する神聖な龍とする説があります。西方とは覇権国家イギリスからの圧力を指しています。
 金融・経済を絡め、列強の中で、イギリスの手強さを知った金吾の行動は、今の日本の指導者がまさに学ばなければければならない問題を多く含んでいます。
 単純思考、依存思考から目覚めて行動するには「初音の裏殿シリーズ」の中で、金吾が、領民や配下の組織の暮らしを護るためにどう行動しているのかと、ハラハラしながら、お読みになるのがいい。「シン幕末大河ドラマ」を楽しみながら、あなたの行動指針を作りあげてください。
 主人公金吾を活躍させ、全六巻を完結する為に、作者の私にも白龍の加護がありますようにと祈念し、ひとまず筆を置きます!!。

2026.3.23 春吉省吾


管理人
春吉 省吾

令和6年5月現在、全日本弓連連盟・錬士六段、全日本剣道連盟居合・錬士七段。40歳を過ぎて始めた「武道」です。常に体軸がぶれないように、手の内の冴えを求めて研鑽は続きます。思い通り行かず、時に挫けそうになりますが、そこで培う探究心は、物書きにも大いに役立っています。春吉省吾

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