風浪の果てに

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福島板倉藩脱藩浪人 沼崎吉五郎。
時代の「風」」と「浪」に翻弄されたその壮絶な境遇は明日、突然あなたを襲うかもしれない……。主人公沼崎吉五郎は、獄中の吉田松陰から「留魂録」を託され、16年7ヶ月もの間「留魂録」を守り通し、松下村塾門下生・野村靖に手渡した人物である。
しかし吉五郎は、そんな「歴史」の枠に収まらない、自在な生き方を貫いた。
新門辰五郎、堀達之助、細谷銑十郎などの男達、京や芳、真沙などの女達。作中全てに「生身の人間」の息遣いがいきいきとあなたに迫る。吉五郎の前には理不尽なことが次々に立ちはだかる。しかし吉五郎は全てを呑み込んで水の如く生きていく。松陰とは対極の生き方がここに在る!!

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説明

「風浪の果てに」のあらすじ

沼崎吉五郎は、福島藩御用達「鶴田屋」の次男として、甘やかされて育ったが、早くに母を亡くし、自分の存在が見つけられずに無頼な生活を送っていた。
剣術はめっぽう強く、またぎから鉄砲を習うなどしていた吉五郎、父の斡旋により藩の士分株を買い、身分上は「武士」となった。
●芸者の「」、先代藩主の死後上級藩士の拝領妻となった「雪江」と係わったが、その雪江に加担したことから、福島を出奔せざるを得なくなった。
江戸に辿り着いた吉五郎は、柳剛流師範月島左馬之助と出会い、剣の腕を一層磨く。神楽坂肴町の煮売茶屋を営む「」、そして乳飲み子「」を抱えた若き寡婦「」、清水次郎長新門辰五郎、ロシア艦隊プーチャーチンとの交渉にあたった筒井政憲に出会い、唐木屋久米吉に習った三味線作りで糊口を凌いでいたのだが……。
言いがかりをつけ、吉五郎に意趣返しをされた旗本奴達や、福島から妻敵討で追って来た勢多庄之輔に付け狙われ、吉五郎に危機が迫る。
●最悪の事態に陥った吉五郎は、全てを失い伝馬町に入牢。 米艦隊に密航し失敗した吉田松陰が獄中にいたが、まもなく松陰は萩に戻され野山獄に幽閉される。
暫くしてペリー率いる米旗艦サスケハナ号に日本人として最初に乗り込んだ幕府通詞役、堀達之助が入牢してきた。
●安政の大獄により入牢者が増えたその時期に、伝馬町の大牢が延焼し、切り放しとなったが、獄舎内で弟分の細谷銑十郎は逃亡した。やがて新牢獄が完成し、吉五郎は西奥揚屋の牢名主となる。安政の大獄で吉田松陰が再入牢。吉五郎松陰のために最大の便宜を図る。
獄内十八畳の狭い空間、松陰の息遣いは、狂気を孕んだ深い孤独感に満ちていた。
●三宅島に流されても、松陰から託された遺書「留魂録」を十五年、肌身離さず守り通した吉五郎
吉五郎は三宅島惣名主の娘「真沙」と宿命の出会いをする。先の見えない流人生活の中で、自分なりの老子的思想を身につけた。

●明治七年ようやく赦免になった吉五郎は、楫取素彦と連絡を取るも果たせず、二年後の明治九年、野村靖に「留魂録」を手渡した。しかし「留魂録」を公にすることを憚った野村が松陰神社に届けたのは、何とその十五年後であった。
●呪縛から解き放たれた吉五郎。幸せを掴んだはずだったが、更なる試練が待っていた。
「風浪の果てに」は、独りでお読みください。涙が堪えきれなくなりますので……。

管理人
祥一

令和6年5月現在、全日本弓連連盟・錬士六段、全日本剣道連盟居合・錬士七段。40歳を過ぎて始めた「武道」です。常に体軸がぶれないように、手の内の冴えを求めて研鑽は続きます。思い通り行かず、時に挫けそうになりますが、そこで培う探究心は、物書きにも大いに役立っています。春吉省吾

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